【11/4】レビュー「BLACK CAT#05」


 相変わらず、今週も黒猫があまりに神々しすぎるため、見るのをすっかり忘れていたのですが(過度の期待から視聴者の生活に支障をきたさないようにとの矢吹先生の配慮でしょう)、知人から「いまやってるけど見てるか」と言われて思い出しました。

 というわけで、慌ててテレビをつけたら、いきなりトレインが銃でクリード様の剣を叩き折っているではありませんか。しかも銃で剣を折るだけで、銃口を突き付けながらも弾は決して撃ちません。「ハーディス=鈍器」のアイデアを、トレインはこの頃に閃いたのでしょうか。

 その後、トレインは、相変わらず屋根の上で佇むサヤに会い、ハーディスを預かって欲しいと言い出します。この辺りが、若かりし頃のトレインが自分の戦闘法を試行錯誤していたという描写なのでしょう。つまり、トレインも「銃で殴るくらいなら、そこらへんの棒きれとかで殴った方がいいのではないか」と一時期悩んでいたに違いありません。ハーディスを受け取ったサヤも、「結構重いっスね、これ」といってる通り、トレインは「棒きれで戦うなら、こんな重たいもの持ってるだけ無駄だから誰かに預けておこう」と思ったのでしょう。若かりし頃のトレインの迷いが描かれているのは貴重ですね。

 その後、クロノスを抜けたトレインに対し、追手を差し向けるべくクロノナンバーズが会議しています。するとその場面にゼノ=ゾルディックそっくりのキャラクターがいるではありませんか。また、冨樫か!

 ハーディスを預けたトレインは夜の街をさまよいます。そこに登場する我等がクリード様。彼は、

 「おっと、いきなり撃たないでくれよ」

 と、トレインに忠告します。クリード様は分かっていたのです。トレインが今までハーディスを銃器として使う、間違った使い方をしていたことを。そして、今はそれを反省し、正しく鈍器として用いる方法を模索していたことを。まさに以心伝心。離れていても彼らの心は通じ合っていたのです。

 トレインに自分の理想を切々と語るクリード様。この頃から続く二人の紳士的友情シーンに、僕も目頭が熱くなりました。


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