アニマックスで再放送中の「テニスの王子様」。第9話のレビューです。
乾先輩と交戦中の越前少年。越前少年は威力は落ちるものの、乾先輩のメガネにボールをぶつけたいがために右手でツイストサーブを放ちます。なんという性格の悪さでしょうか。
これにより乾先輩は越前少年に敗北。勝負がついた後、越前少年は改めて乾先輩に「お前のテニスはムカつく。もうやりたくない」(要約)と言い放ちます。驚くほどの性格の悪さです。
その後、越前少年のレギュラー入りを祝おうとする同級生女子をガン無視。まあ彼女はちょっとウザいので気持ちも分からなくはないですが、それまで一緒に帰っていた部活の同級生も置き去りにしていることを見逃してはいけません。凄まじい性格の悪さです。
後日、部活で乾先輩の考案した練習に励むレギュラー一同。失敗した人は乾特製の野菜汁を飲まなければなりません。いつも可愛げなくすましてる越前少年も流石にこれにはたまらず水を求めて駆け出します。久しぶりに越前少年の人間らしい側面を見た気がします。これって、例えるなら極悪人が風邪をひいて咳込んだようなものなんですが、たったのこれだけのことで、越前少年にもちょっとは可愛げがあるような気がしてくるのが不思議ですね。
また、ラストで竜崎孫が越前少年に「レギュラー入りおめでとう」の言葉をかけます。あーあ、そんなこといったって、ガン無視されるか、「あっ、そう」とか、「ふーん」とか、「興味ないね」とか、とにかくそんなこと言われるだけなのになあ。そう思いながら見ていたら、もうビックリですよ!
「サンキュ」
なんと、越前少年が礼を言ったのです! あの冷酷無比のテニスマシーンが礼を! お祝いの言葉に対して礼を言うという、どう考えても当たり前の行為にも関わらず、僕の中で彼の好感度が300%くらいアップしました。これが世に言う「いつも悪いやつが普通のことをするだけで、実はイイやつだったと勘違いする」という法則でしょうか。礼を言っただけで好感度アップしてしまう越前少年ってすごいですね。