アニマックスで再放送中の「テニスの王子様」。第6話のレビューです。
恐ろしいほどプロ選手の取材をしていない月刊プロテニスの井上記者が、サムライ南次郎こと越前南次郎を訪れる第6話。テニスの王子様という漫画は中学生たちが超人的な強さで「こいつら既にプロレベルじゃないのか?」と思わされますが、第6話を見て僕たちの認識が間違いだったことに気付きました。やはりトッププロのレベルは中学レベルを遥かに凌いでいます。
井上記者が越前少年の家に行くと、相変わらず南次郎が足にヒモを結び付け、横になったまま鐘を衝いています。いつも思うことですが、足にヒモを括り付けてまで横にならずとも、座って手でヒモを引っ張った方がラクだと思うのですが、一体何をやってるんでしょうか。いや、それ以前にそこまで「だるい」と思いながら律儀に鐘を衝くというのが良く分かりません。もしや、これは一休禅師のようなある種の悟りの形なのでしょうか。
まあそれはともかく、井上記者は越前南次郎に試合に誘われます。「あの憧れの越前南次郎に誘われるなんて…」と感動に打ち震える井上記者。手塚に試合に誘ってもらった獅子楽の殿馬もきっとこんな感じだったんでしょうね(⇒SS「獅子楽の真実」)
ところで、青学テニスコートではカチローたち一年生3人組がボールを片付けていました。彼らは健気なもので、片づけをサボって帰った越前少年を「次の試合に備えて練習しているのだろう」と快く許しますが、しかし、そんなことを許して良いのでしょうか。「努力より才能」というこの漫画の基本方針を再確認しました。すると、そんな3人に乾先輩が話しかけます。乾先輩が去った後、カチローが「あの目で見つめられてると、全てを見透かされている気がするよ」とコメントしますが、残念、サトリ能力を持ってるのは桃城先輩でした。乾先輩の念能力は「データを捨てる」が正解です。
場面は戻って井上記者と南次郎の戦い。圧倒的な実力を見せる元プロの南次郎。何と彼は井上記者を相手にして、一歩も動かずに戦っていたのです。そう、これはまさに手塚ゾーン! 少なくとも南次郎は手塚と同等の技を使えるのです。流石はプロレベルです。
しかし、サムライ南次郎の実力はこれだけではありません。さらに彼はハンデを与え、片目でのプレイを始めました。まあ、片目なら不二先輩の心眼プレイの方がスゴイよな、とちょっとナメていたら、南次郎はさらに両目をつむるではありませんか! 心眼プレイも当然のようにマスターしているのです! 手塚、不二、両者の技量を併せ持つ南次郎。流石はプロレベルです。
おまけに南次郎は、ちょっと本気になったら相手のガットを突き破るスマッシュを打ちます。桃城先輩のパワーも当然マスターです。恐るべし、プロの実力! おそらくこの分なら、分身、スタンド、指増殖、瞬間移動、ウェザーリポート、隕石攻撃、空中飛翔、サトリ、コピー、波動球、等々も当然全て使えるのでしょう。やっぱり手塚や越前はまだまだ中学レベルだったんですね。プロのレベルは段違いです。