脚本家・プロデューサーの交代(テコ入れ)以来、一部から評判の悪い響鬼ですが、何度か見ているうちに僕はむしろ好きになってきました。確かに何点か悪くなった部分もあるけど、それを補って余りある小ネタの面白さ。前のファンが嫌うのも分かるけど、でも、正直これは面白いや。脚本家はシャンゼの井上さんだしね。
前回、恋人のヒナカに誕生日プレゼントで「光りモノ」を求められた轟鬼は、レストランで生カツオ一尾を贈ろうとしますが、当然嫌われます。このことがショックで魔化魍(敵)との戦いにも集中できない轟鬼は、師匠の斬鬼さんに相談します。斬鬼さんは自信たっぷりに
「オレはいままで多くの女をモノにしてきた。そう、文字通り鬼のようにな。ヒナカとのことはオレに任せろ」
と、言い切ります。斬鬼さんのアドバイスに従った轟鬼は、ヒナカを訪ね、
「オレはいま地獄にいる。恋という名の地獄に…」
と、呟いて抱きつきますが、当然追い出され水を掛けられてしまいます。
一方、もっちーが京介にラブレターを手渡すところを目撃した明日夢も落ち込んでました。しかし、これはもっちー自身の口から真相が伝えられ誤解が解けます。いわく、他のクラスの女子のラブレターを京介に渡しただけらしいです。もっちーの前では何気ない様子で振舞う明日夢ですが、その後、そそくさとトイレに入り
「よっしゃー!!!!!」
と大声で叫びます。この時、小便器で用を足していた男子生徒がビビってオシッコを手に掛けてしまいます。ものすごい芸の細かさです。正直このシーンを見てレビューを書こうと思いました。
同じ頃、カスミとの恋に悩んでスランプだった威吹鬼さんも誤解が解けます。残るは轟鬼のみ。響鬼さんが親身になってアドバイスします。
「おまえ、女の子が『光りモノが欲しい』っていったら、普通は宝石とか時計とかを渡すもんだぞ」
これを聞いて「初めて知ったッスよ!」と驚く轟鬼。改めてヒナカの誕生日会をやり直すことにします。気取ったレストランではなく、手打ちうどんでヒナカを迎える轟鬼。最後に指輪を渡して大喜びのヒナカ。轟鬼も無事に復縁です。
そんなところに魔化魍出現の報せが入り、現場へと飛ぶ響鬼と轟鬼。轟鬼が去った後で「でも、これ違うんだけどなあ」と呟くヒナカ。いわく、
「私が光りモノがいいって言ったのはお寿司が食べたいってコトだったんですけどねえ。でも、この指輪も嬉しいです!」
カツオはあながち外れてませんでした。寿司ではなく生で一尾渡されたことが問題だったようです。考えようによってはすごく気難しい女性ですね、ヒナカさん。自分で3枚におろせて握れれば、生カツオでも喜んだのでしょうか。
わだかまりが解け、気分爽快な威吹鬼と轟鬼は、いつも通りラッパを吹いたりギターを弾いたりして魔化魍を撃破。響鬼さんもドンドコ太鼓を叩いて撃破。一件落着ですよ。
さあ、次回はミニスカ仮面ライダーの登場です。