※面白い映画だったのでGyaO Reviewからコピペ。
呑気に楽しめる毒にも薬にもならないB級ホラーを見ようと思い本作を選択。ありきたりなホラー映画って、(大体一緒だから)ストーリーを追う必要もないし、適度に見せ場もあるし、実はリラックスして楽しめるモノなのです。本作にも、そんな「たいして面白くもない良くあるホラー映画」を求めていたのですが良い意味で裏切られました。これはB級ホラーの佳作ですよ。
主人公の若夫婦が引っ越してきたアパートは破格の家賃ながら、住人が忽然と消えていくお化けアパート。これだけだと良くあるお化け屋敷映画なのですが、中盤でヒロインが存在しないはずの4号室を探し出す展開になってから謎解き要素が加わってきます。この時の感覚が非常にゲーム的でグッドです。まるでホラーアドベンチャーみたい。屋敷にギミックが仕掛けられているという点では「13ゴースト」も同じですが、本作の方が遥かに地味で、それなのに遥かに魅力的です。なんていうか、小学生が新しい建物に入って「お母さん、僕、冒険してくるよ」っていうあのニュアンス。ヒロインの謎解きパートは「子供の冒険モノ」でもあるんですよね。僕が子供だったとして、引越し先のアパートで「存在しないはずの4号室」をあんなところから見つけたら絶対大はしゃぎしますよ。
そういうわけで、ホラー要素に加え、アドベンチャー要素もある本作はオススメ。等身大で身近な冒険ってのに僕は弱いのです。全体的に画面が暗くて何をやってるのか良く分からないところと、ミスリーディングが卑怯くさいことは、この際、積極的に目をつむりたいです。
ところで、この映画の監督のトビー・フーバーって「ポルターガイスト」や「悪魔のいけにえ」の監督なんですね。なんだ、大物じゃん。
(「ツールボックスマーダーはGyaOにて無料で視聴できます(11/1まで)⇒こちらから)