料理人 兼 トレジャーハンター 兼 盗人として高校で活躍する田仁志様(主人公)。いま現在、田仁志様の最強の武器は「ステンレス包丁」です。このステンレス包丁、総合力では「日本刀」よりも強い恐るべき武器です。(ちなみにオリハルコンと掛け合わせることで「食神の魂」という武器になります)
ステンレス包丁で化け物どもをバッタバッタと薙ぎ倒していた田仁志様。そんな田仁志様に目をつけた男がいました。サムライです。高校生なのに何故かSAMURAI。剣道部の部長らしいですが、いろいろ置いといて侍です。道士郎ではありません。
非常にアホらしいこのお侍さん。生徒会の規則を乱した生徒をみね打ちで罰した後、「拙者に斬れぬものはない」とかいって、学校に飾られている巨石を真っ二つにしました。公共物破損は生徒会の規則云々ではなく刑事罰の対象だと思うんですが。
そんなお侍さんは田仁志様に死合を申しこみます。いわく、「正々堂々と勝負だ。拙者はダンジョンの奥深くでお主を待ってるから、ダンジョンに仕掛けられた凶悪な罠とか、恐るべき怪物とかをかいくぐって拙者のところまで来い。そこで正々堂々と勝負だ」ということです。まったく納得のいかない話ですが、仕方ありません。
ちなみに、その後田仁志様は女学生と廊下でぶつかったために体が入れ替わってしまいます。女学生の身体に乗り移った田仁志様。仕方ないのでステンレス包丁を片手にダンジョンへと降りていきます。ステンレス包丁を振り回しながら、単身ダンジョンで暴れまわる女子高生。実にシュールです。
結局、お侍さんは包丁を振り回す女子高生に敗れました。この後、お侍さんと女子高生が仲間になるのですが、この女子高生はダンジョンの中で怪物が現れるたびに「この本を読みなさい!」と田仁志様に強要してきます。あの、目の前に怪物がいるんですけど……。