「ペルソナ３」は主人公が打算まみれの高校生活を送るＲＰＧです。
『友人たちよ、この転校生を信用するな』
ペルソナ３はじめました。簡単にいうと、昼間は楽しく学園生活を送り、夜の午前0時になったら、タルタロスっていう敵モンスターの巣に乗り込んでいくお話です。
現在、主人公と行動を共にする仲間は、弓道部の岳羽ゆかりと、アゴヒゲの生えてる高校生、伊織順平。順平は名前からして4人以上の女性の間をフラフラする人間のクズのようにも思えますが、そんなことはなくてイイヤツです。
しかし、主人公も含め、彼らは非常に脆弱です。探索は深夜ということもあり、タルタロスをちょっとうろついてたら、「もう疲れた」「家に帰りたい」と言い始めます。最初は主人公も彼らの言葉に従い、疲れたら家に帰してあげてましたが、彼らのワガママを聞いていたら探索が遅々として進まないことに気付き、今ではブーブー文句を言われながらも無理矢理連れまわしてます。でも、ダンジョンから出たら、制止を振り切って自分の部屋へと戻るんですよね、こいつら……
また、主人公の先輩に当たる人たちも結構ムチャで、実戦経験のないルーキー3人を魔物の巣窟に送り込んで、「習うより慣れろ、だ！」と言い切ります。いや、普通に危険だって。なお、先輩たちは「アバラが、アイタタタ…」「私はバックアップに徹するから！」とか言って頑として一緒に戦おうとしません。先輩、はやくアバラ治して下さい！
あと、ペル３には「コミュニティ」というシステムがあって、これは乱暴に言うと、学園生活で知り合いを作ったり仲を深めたりすると主人公の守護精霊（ペルソナ）が強化されるというものですが、いかんせん、主人公の体は一つしかありません。知り合いが多いと、全員とお付き合いするわけにはいきませんので、誰とお付き合いして、どのコミュニティランクを上げるかは、打算に基づき行動しなければなりません。友情ではなく、打算です。
「ネコマタ作りたいから、今日はクラスメイトの相談に乗らなきゃな……」
「アラミタマのために、今日は剣道部の部活に参加しないと……」
そんなネコマタのことしか考えてない主人公に、クラスメイトは「オレ、先生に告白しようと思うんだ」とかすごく真面目に相談してきます。なんか申し訳ないです……。その頃、剣道部のライバルは「あいつ、最近部活こないなぁー。何やってるんだろう……」とか寂しくなってるはずです。なんか色々申し訳ない気分になってきますが、主人公の体は一つしかないので仕方ありません。どちらにしろ全員とはお付き合いできない以上、誰と付き合うかは打算的に決めるしかないのです。
また、部活や友人付き合いなどをブッチ切って、一人で街に遊びに繰り出すこともできます。街では普通にコーヒーを飲んだり、映画を見たり、古本屋の主人と打ち解けたりもできるのですが、交番で巡査から刀剣類を横流ししてもらうこともできます。
この巡査、「街の異変を見逃すわけにはいかない！」「だが、オレにはペルソナの力がない」「だから、お前たちに協力しよう」「武器を有料で提供しよう」という理屈で武器を売買しており、作中では「正義感が強い人だ」とか言われてますが、僕にはカネ目当てとしか思えません。たとえば、この巡査には物を売ることもできるんですが、最新式の携帯音楽プレイヤーはたったの750円で引き取られました。iPodが750円！ やっぱりカネの亡者だよ！
ちなみに、主人公の所属する「特別課外活動部」（＝深夜に出歩いては刃物でモンスターをブチ殺す部）の顧問は学園の理事長です。この人は主人公たちが初めて交番で買い物をするとき、「これで準備を整えなさい」と、5000円をくれました。凶悪な魔物と戦う準備金がごせんえん！ ドラクエの国王のドケチぶりもたいがいですが、現代のスケールで考えるとこういうことなのか……。
現在は5月に入ったところで、進行状況は最初の塔の8Ｆくらい。序盤は仲間が疲れたら律儀に帰ってたので進行が遅れました。仲間の体調を無視すると結構進めますね。ペルソナはネコマタとアラミタマを作ったところ。レベルが8になったら、彼らを合体させてリリムを作るんだ。
