珍しい食べ物を食べる会でミラクルフルーツを食べてきました。
ミラクルフルーツは、赤くてちっちゃい食べ物で、それを食べた後、1時間程の間、味覚が変容して、すっぱいものを甘く感じるという変な果物です。うちの父親が糖尿病なこともあり、「これ使えば、糖尿病でも甘いもん食えんじゃね?」と興味を持ち、オフ会に参加してきました。正月に母と一緒に栗きんとんを作ったら、父は「ワシが食えないものを作るなよ~(´・ω・`)」と寂しそうにしてたしなぁ。
(上:ミラクルフルーツ)
(上:ミラクルフルーツのために集められたすっぱい食品たち)
まずはそのまま酢を飲んでみます。うん、すっぱい。でも、そんな飲めないほど酷くすっぱくはないなあ。こないだRED GARDENのマネしてレモンをかじった時も案外イケたし、僕は味蕾が壊れてるのかもしれない。(壊れてるとしたら絶対サドンデスソースのせいだ)
さて、ミラクルフルーツを舌の上で転がして準備完了。いろんなすっぱいものを食べてみました。以下、その結果。
・食卓レモン……いわゆるレモン汁。まるではちみつレモンを飲んでるかのようにグイグイ飲める。すごい。
・レモン……甘くて美味しいグレープフルーツを食べてる感じ。がつがつ食える。
・酢……確かに甘くなる。けど、匂いは酢のままだから気持ち悪い。甘いからって飲みたくはならない。あと、舌は大丈夫でも体は酸に反応するから、一気に飲むと咽ちゃうんだ。
・苺……めちゃくちゃ甘くなる。たぶん「甘酸っぱい苺」の「酸っぱい」部分が「甘い」に変換されて、「甘甘い苺」になってるんだと思う。とても高価な苺を食べてる気分。まじうまい。
・ミニトマト……苺と同様、めちゃ甘くて美味しい。砂糖を振りかけたような不自然な甘さではなく、「とにかく最高に甘くて美味しいトマト」を食べたような感じ。
・すっぱムーチョ……すっぱくなくなったらただのポテチだった。
・酢こんぶ……酸っぱくもないが甘くもならない。そして、酸っぱくない酢こんぶは別に美味しくない。
・梅ぼし……酸っぱくはないけど、しょっぱい。そりゃそうだ、塩分もあるんだから。あんずのシロップ漬けみたいな感じで食べれるかと思ったのに残念。
・ピクルス……甘くならないし、すっぱくもない。ごく普通のありふれたキュウリの浅漬けになる。なんか損した気分。
・やしの実ジュース……ちょっとだけ甘い。でも、ミラクルフルーツ前に飲んでなかったので、「やしの実ジュースって普通は酸っぱいんですか?」と聞いたら、「普通でもちょっと甘いよ」って言われたので、要するに甘いのは変わらないということ。
・ウイスキー……「ビート臭が飛んで美味しくなくなる」とのこと。僕はウォッカはブラックニッカしか飲んだことないからビート臭とか分からないよ。
・カカオ99%……普通に苦い。苦いのは甘くならない。あんまり苦かったので、口直しに甘い甘いレモンをかじった。
・ビール……「シャンパンみたいになる」って言ってた。僕はビール飲めないので試してないです。でも、むしろ今日こそ試すべきだったかもしれない。ホントにシャンパンになるなら、僕でもビールが飲めるようになるよ。
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というわけで、結論としては「甘酸っぱいものをメチャクチャ甘く」というのがミラクルフルーツの最も有効な活用法です。苺、みかん、トマト等に併用すると、それらの食材がとっても美味しくなるでしょう。
しかし、他のすっぱい食品に関しては、それらは酸っぱいことに価値があるのだから、酸っぱいまま食べるべきだと思いました。ピクルスとか酢こんぶとかすっぱムーチョとか、本当に損した気分になるし。レモンや酢も食べたり飲んだりしやすくなるけど、でも実際問題、レモンをがつがつ食べたり、酢をがぶがぶ飲む必要なんてないんだよね。わざわざミラクルフルーツを使ってまでそんなことする必要はないです。
それでも何とかミラクルフルーツを糖尿病対策に使うならば、レモンをジャムの代用に使う線なら可能性ありそうです。焼きたてトーストにレモン汁を絞って、ミラクルフルーツと一緒に食べれば、とっても甘いパンになるはず(パンがぐしょぐしょになるかもしれないけど)。でも思いつくのはそんくらいかなあ。糖尿病対策に使うのはちょっと難しそうです。
【入手法】新宿のタカノフルーツパーラーでも売ってるけど高いので(1個600円くらいする)、通販で買うのが良いと思います。苺がとっても美味しいよ。