【2/12】2007年11号のジャンプ感想


amazonのTo LOVEるレビューに投稿しました。
「このレビューが参考になった」の数を見ると、相変わらずファンとアンチが半々くらいみたいですが、コメント自体は1巻と比べるとアンチが減ってきてる感じでしょうか。今のところ。

しかし、アンチ意見の「ギャグがない」というコメントには少し考えさせられます。
おそらく普通の人は、To LOVEるをゲラゲラ笑いながら読んでると思うのですが、しかし、その笑いはストーリーに必然性のないエロを強引に差し挟むことに対する「歪み」、もしくは「漢気」によるものであり、掲載誌が週刊少年ジャンプだからこそ生まれる笑いかもしれません。
例えば、そういう無理矢理なエロばかりが溢れるエロ漫画雑誌(偏見です)にTo LOVEるが載っていても、その手の雑誌をよく読んでいる人ならば、To LOVEるで笑えないのかもしれません。
ジャンプに載ってなければ、To LOVEるはもしかして、作りが丁寧なだけの普通の漫画なのかなあ?


テニス

・扉「打球が見えない」
師範戦を経て、格闘漫画の文脈を使うことに何ら遠慮を感じなくなった許斐先生がさらにやってしまいました。
ひじょ~~~~に一般的な格闘漫画エッセンスをポンと入れてきましたね。

でも、打球が見えないこと自体も面白いんだけど、個人的には財前少年のコートに入ろうかどうか悩んでる姿も面白かったです。
それに比べて、乾先輩の悠然とした態度!
もう、試合にコミットする気が微塵も感じられません。ラケットを持っていることすら不似合いに感じる程です。なにやってんだ、この人は。

・宍戸「狼狽えてんじゃねぇ、長太郎っ!」

(上:昔はうろたえてた宍戸少年)

彼らコンビは本当に青学に驚かされてばかりですね。
「狼狽えてんじゃねえ、長太郎っ!」のセリフも、まるで自分に言い聞かせているようで、グッドです。

・竜崎「千歳は波動球やビッグバンの様なパワーショットをあえて打たず、緩急をつける事で『百錬』の回転・威力等の倍返しをうまく殺しているんじゃ」

→「千歳は人が空を飛ぶような超人的スマッシュは打たず、強く打ったり弱く打ったりすることで、百錬自得の倍返しを殺している」

それはもしかすると、普通にテニスをすれば百錬を封じれるということなのでは……。

・「い、いや…、手塚も『手塚ゾーン』で!?」
地味にすごい1コマ。
観客が「手塚ゾーン」を視認しています。

視認だなんて今更何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、そもそも手塚ゾーンというのは、相手の返球が常に手塚部長の周囲に帰ってくるという、その現象をもってして「ああ、手塚ゾーンだな」と分かる技のはずです。
しかるに、このコマにおいて千歳少年はまだ返球をしておらず、手塚部長はただ待機しているだけです、
ですがこの状況でも、観客は「手塚ゾーンだ」と認識しているのです。
これはつまり、観客は部長の周囲に発生する竜巻で手塚ゾーンを認識していることに他なりません。

そもそも、その前の返球を見ると、手塚部長はかなり厳しそうな姿勢でボールを返しています。
とても「一歩も動かないから、体の周囲に足跡が円を描く」ような状況ではなく、足運びから竜巻が発生したという仮説は成り立ちません。
ですから、あの竜巻は実際は「よし、手塚ゾーンを使うぞ(=ボールを引き寄せるぞ)」と考えた際に、部長の体の周囲に自然発生するものなのです。
もっと言うならば、ボールが部長に引き寄せられるのは、回転とかそういうチャチな力ではなく、風の力なのです。


ナルト

・巻頭カラー
そうか……。
先週の風遁螺旋丸の不発や、危ない橋うんぬんは、すべて巻頭カラーで決着をつけたいがゆえのことだったのか……。
大人の事情過ぎるぜ、岸本先生ッ!

・角都「陽動の中にオリジナルを!」
角都さんはちょっと油断しすぎではないでしょうか。
影分身だろうがオリジナルだろうが、一番危険な術(風遁螺旋丸)を持ってるやつが一体いる以上、そいつを最大限警戒し、一番に叩くのは分かります。
が、しかし、そいつがオリジナルかどうかなんて分からないわけで、他三体を警戒していないというのはどういうことなんでしょう。
確かに、ナルトは危険も顧みず陽動にオリジナルを含めたわけで、構図としては「危ない橋を渡り角都さんの裏をかく」ことに成功したわけですが、いやでも、このくらいは警戒して欲しいですよ。だって角都さんは作中世界最強の「
暁」なんですから。

角都さんは「陽動にオリジナルを仕込むなんて、そんなコワイことしないよね?」ていうだけで、風遁螺旋丸持ちをオリジナルと確信し、残りのナルトに対し、まるで警戒しなかったのです。
これ、「そんなコワイことしないよね?」という要素を抜かせば、オリジナルな確率は25%しかないんですよ。
当然、警戒するべきでは?

それでも、これはナルトだけを見ていればまだ良いのです。
問題は、こんなに警戒してない角都さんが、ナルトの仲間からの攻撃に対応できたとは思えないことです。
だって、ここでイノが心転身の術とか使ったら、

「何~~~~!? 仲間が援護攻撃だと!?」

とかいって喰らいそうな気がしませんか?
僕はすごいそういう気がするんですけど。


ネウロ

・今週の変態犯人さん

予想: >> 口を隠すポーズが特徴的であることも考えると、今回の変態犯人は大塚さんで、口が伸びて馬面になると見ました。(8号の感想より)

正解:

(´・ω・`)。oO(分かるわけないよ、こんなの)

・葛西善二郎
相変わらずネウロの引きは素晴らしい。
松井先生のすごいところは、1つのエピソードが一段落した後、すぐに次のエピソードへ読者をひきつけようとする貪欲さです。
「ああ、面白かった。今回のエピソードも最高だ」と思ったそのすぐ後に、「次はもっと面白いかもしれない!」と期待させるこの力!
この葛西善二郎というキャラは、顔出しするだけでそれだけのパワーを備えているのです。
だって、来週、穂村さんがほだされるのか、説かれるのか、襲われるのか、殺されるのか、本当に想像つかないんですもん。

あと、穂村さんの仕事っぷりにすごい好感。
ややもすれば、食うための仕事、ルーティンワークとなりかねない日々の仕事に対し、自分の作業の仕上がりにこれだけの自信を持ち、「萌え」すら感じる職人魂。
毎日の単純作業にこれだけの誇りを持つことができるなんて、この人、労働者の鑑ですよ!
こんな境地に立てるなら、僕も塗装工になりたい。


ブリーチ

・ルキア「今のはまさか…」恋次「やられやがったか…!」
自分たちのロクでもない提案(戦力分散)で犠牲者が出た時の二人の反応。
ルキアは少し後ろめたい表情をしていますが、恋次の方は「ケッ、クズが!」とでも言わんばかりの顔です。
いいのかなぁ、そんな余裕こいてて。
人間界のかませ犬筆頭がチャドだとしたら、死神界はあなたと日番谷隊長が二大巨頭なんですよ?

・ウルキオラ「俺はお前をあやす為に此処に居る訳じゃない」
あやす為にいるわけじゃないけど、限りなくそれに近いこと(食事の世話など)をさせられてるウルキオラさん。
「なんで最高幹部で武闘派なのに人質の世話なんだろなー」
とか思ってるに違いありません。

あと、ウルキオラさんが織姫の平手打ちを避けれなかったのは、たぶん、「正論しか言ってない自分が殴られるはずがない」と思ってたからでしょう。

↑たぶんこんな感じ


ラルグラド

彼女は一体どういう格好で寝ていたのでしょうか。
「よし、寝るから陰部に布を巻きつけるぞ」みたいな?


こち亀

今週のこち亀はなかなか面白かったです。
知らない知識が書かれているだけで、それなりに面白いのです。
漫画の評価は別として。(こんなこと前にも書いたな)

貧乏人の僕はビントロが大好きです。
実家に帰ったときだけ、親に回転寿司を奢ってもらうんですが、大トロとビンチョウの大トロを食べ比べた結果、僕はむしろビンチョウの方が好きだということが分かりました。ビントロ美味しいよ、ビントロ。

そういうわけで、ビントロが美味しいことは知りながらも、本マグロと何が違うのか分からなかったので、その検索の機会を与えてくれただけでもオッケーです。
で、調べてみたところ、どうも一般の寿司屋では使われず、回転寿司で人気のある魚みたいですね。
しかしまあ、元々マグロ自体が下魚だったわけで、それが味覚の変化と共に高級魚に成り上がったわけですから、僕たちが「うめえ、うめえ」とビントロ食ってれば、そのうちビントロは高級魚になると思うので、つまり、美味いものは美味いんだから食っとけってことです。
ビントロ美味しいよ、ビントロ。


 ***

ところでオチですが、いつも「両さんが不合理に怒られるのは嫌だ」といってましたが、そのまま両さんが勝っても、それはそれでもっと嫌だと思いました。


To LOVEる

恥じらいつつも、胸を強調しながら股間に手をやる籾岡さん。
これだからTo LOVEるはやめられねえぜ。両先生はなんて頭が悪いんだ。

それと、せっかくのスケートなのに、一連の騒動が始まってからはスケートである必要が1ミリたりとも無いあたりが素晴らしいですね。
イヴなんて「スクール水着を着るため」以外の登場理由がこれっぽっちもありません。

しかし、安心しました。
矢吹先生に、ちゃんとイヴを辱める気があることを。
「地球に滞在すればするだけ辱めに遭う」という今のイブの状況が、なにより矢吹先生の覚悟を現していると思うのです。


ユンボル

うーん……。

武井先生の悪い(?)クセが出ちゃったというか……。
「敵が主人公を鍛える」という構図は、確かにドリルがユンボルを見逃したことも納得できるし、ありきたりな展開でなく面白いとも言えるんですが……

でも、マンキンと同じなんだよなぁ……。
シャーマンキングは色々と新しくて挑戦的な漫画ではあったけれど、でも面白かったかといえば、正直ちょっとなあって感じで、なんかユンボルが同じ方向へ向かいそうな気がして怖いです。

まだ、この程度で留まってくれてればいいんだけど、武井先生はせっかく築き上げた素晴らしいゲンバー大王のキャラまで、「なんかよくわかんないこと」にしちゃいそうで、それが怖いです。
思いっきり壊すんならそれはそれでアリなんだけど、「なんかよくわかんないこと」にしそうなんですよね……。
うーむ、今後の展開は大丈夫なのだろうか。
そして、それ以前に、この漫画はちゃんと続くんだろうか。
今週で子供たちはさらに近づき難い漫画になった気がする。


P2

気付いたらP2がテニスみたいになってる件。
パラダイムがまるで才気煥発みたいですね。
そのうち、スマッシュを喰らって客席まで吹っ飛ぶようになるのかと思うと、もう少し続いて欲しい気もします。

しかし、テニスと違って、主人公ヒロムの蚊帳の外っぷり&解説っぷりは悲しい限りです。
テニスには「友情、努力、勝利」の努力が決定的に欠けているけど、だからこそ、あの変態集団の中でも越前少年は確固とした位置を気付けているのだと思いました。
努力なんかしてたら、あんな集団に馴染めないんですよ!

では、まじめに努力してるヒロムが、果たして(連載終了までに)現レギュラーたちの中で一角を占めることができるのでしょうか。
難しいと思いますね。世の中不公平なんです。
結局、世の中努力より、運でし。


M&Y

・ミコト「うな、ゆーな! ワシのバナナをあんな奴に食べさせるな!!」
今週はもて王の
「今日こそ悠様のチョコバットをいただいてみせるわ!」
があったせいで、イメージがそっちに直結してしまい、かなり笑いました。
ニオウゾ ニオウゾ ベーコンレタスノニホイガスルゾ。


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