【12/11】週刊少年ジャンプ2007年2号の感想


テニスの王子様のカードゲームって、ちゃんとバランス取れてるんですかね?
普通に楽しめるクオリティなら、ちょっとだけカードハンターやってみたい気もします。
「バリカン」とか「照明落下」とかもデッキに組み込めるのかなー?

「おりゃー!リョーマの攻撃で跡部を撃破だ!」
          ↓
「ぐ、しかし魔法カード『喪神して尚君臨する帝王』でダメージ軽減!」
          ↓
「そう来るだろうと思ったぜ!オレはここでリバースカードをオープン!『バリカン』で追撃だ!!」
          ↓
「お、鬼ぃ~~~~~~!!!!」

(上:No.5のイメージ。とても楽しそう)


表紙

・「2人3脚で…2人最強!!」
これは確かにその通りで、ラルグラド、アイシールド、ToLOVEると、二人三脚の漫画は面白いですよね。
暁月先生も原作を付けるべきだと思いました。


テニス

いやあ、なんといいますか……。
正直、すごいのか、すごくないのかも、よく分かりません。

先週の展開で「おいおい、入れ替わりかよー。それって仁王の持ちネタじゃん。許斐先生ネタ切れー?」と読者に油断させておいて、「実は入れ替わっていない」という展開。
なるほど、先週のラストで彼らが覆面を取らなかったわけも分かりました。

今週、許斐先生はやっぱり僕たちの予想の上を行ってくれたわけで、僕たちはすっかり騙されてしまったんですが、えーと、なんだこれ、どうなってんだ??
僕たちは予想の裏の裏をかかれたということなんでしょうか。
だって、彼らは覆面被って普通に(?)テニスしてただけですからね。

「まさか、入れ替わりなんてネタを許斐先生がいまさら使うはずないだろう」という読者の予想の裏をかいて、「実は入れ替わってました」ってのが先週。
で、今週はさらに「やっぱり入れ替わってませんでした」となったわけで、読者をちゃんと手玉に取ってくれてるんですが、なんつーか、僕が混乱してるだけなのかな? あんまりグッと来ないんですよね。

ただ、一ついえることは、許斐先生と読者の頭脳バトルは今回を期に新たな局面を迎えたということです。
もう、突拍子もない展開だけを予想しててもダメってことです。

・手塚「だからこそ、お互いがコツを教える程度で打てたと言う事か」
無我、樺地、、素でコピーする跡部様、そしてモノマネと来た今となっては、手塚部長のこんな台詞にも十分な説得力があります。
何もおかしいことを言ってない(と思ってしまう)

・「不二先輩っ!!」「決勝っ! 行きましょう!!」「うん…ありがとう」
この流れがおかしいことだけは分かっているけど、何がおかしいのか全く言語化できない。

・D2終了
「大阪ならお笑いだろー」という、許斐先生の大阪レイプから始まったお笑いテニス編ですが、狂宴のD2もついに終幕。
振り返ってみると、アフロにテニスボールが吸い込まれたらチョンマゲが現れたり、千手観音やシンクロといった大技が飛び出したり、お笑いテニスに対抗するために覆面を被ったり、覆面を脱いだら負けそうになったり、がんばって覆面を被り直したら流れを引き戻せたり、最後は覆面の下の人物が入れ替わっているのか、入れ替わっていないのか、その二択をかけて相手を沈めたりしていました。
分析すると、前半は見た目のインパクトを前面に押し出し、勢いで笑いを取りに来ていたのが、覆面が出てからはロジカルな方向に笑いがシフトし、そして、ラストに至っては「笑い」云々ではなく、読者との知恵比べに発展していた気がします。

序盤のアフロやシンクロに比べると、決着への流れはパワーダウンが否めませんが、まあ、これはこれでアリかな~?
ただ、これだと僕たちの予想していた「奈良が海堂のバンダナを弾き飛ばすと、海堂がつるっぱげで逆転勝利」の方が面白かったかな、とも思いますが。
でも、総合的に見ると、やっぱりD2は素晴らしい出来だったと思うし。このクオリティに文句を言ったらバチが当たるよね。ほら、僕、信者だから。


神力契約者M&Y

す、凄まじい打ち切り臭だ……。
そして全く面白くない。

八百万の神と契約して戦うっていうから、メガテンみたいにアメノウズメやスサノオを召喚して戦ったりするのかと思ったら、単に四属性を使うだけの話でした。
まあ確かに神々召喚バトルだとムヒョと被っちゃうけどさ、それにしても、四属性だってナルトと被っちゃうし。

そして、設定もストーリーもありきたりすぎる気がします。
一話を読んだ時点で、何一つこの後の展開に期待が持てません。
説明が多すぎるのも問題だし、戦闘のテンポが悪いのも困りもの。
主人公は異常事態に順応しすぎだし、危険な場所にノコノコ付いていくのも意味が分かりませんし、「やっぱ、桜崎の空と海が好きだからさ!」の台詞に至っては、唐突過ぎて何かのギャグかと思ってしまいました。

これを読んだ後だと、斬はそこそこマシな方なんだなって思えてくる程です。
斬の第一話って台詞もこなれてないし、納得いかない展開も多いし、世界観にリアリティもないけど、現代社会で帯刀しているという設定には見るべきものがあったし、木下くんというサプライズも一応用意されてました。
それに比べて、こちらは本当に何もない。
一話丸まるかけてキャラクター設定と、漫画内のルールを説明してるだけで、しかも読切で一度学習してるから退屈なだけでした。
これはダメでしょう。化ける気がまるでしません。

でも、ディグレも連載開始時はこんなに続くと思ってなかったし、実際、何が起こるか分からないんですよねー。

・ミコト「勝手にゆーなのちちを揉んではいか――ん」
それは先週のラルグラドですね。


ワンピース

卑猥だ。
ロビンが卑猥だ。

何が卑猥なのか分からないし、本当に卑猥なのかどうかも分からないけど、細かい理屈は抜きにして卑猥だ。

だって、素手で、一物を……。
この素手がどういうものなのか、誰の肉体に属する手なのか、色々疑問は絶えませんが、それにしても、彼女は自らの意志で(誰のものか分からないけど)手を動かして、素手で、男の、剥き出しの一物を、握ったわけです。やっぱり卑猥だー。きゃー。

「フランキーを船大工として迎えたいルフィは、彼のパンツを剥ぎ取る。剥き出しにされるフランキーの一物。ルフィ一味の美女ロビンは、そんな彼の一物を握り、フランキーはとうとうルフィ一味の仲間になるのだった」

何も知らない人に「これは海賊が仲間を獲得する際の描写ですよ」と言えば、きっとすごく大人な漫画を想像すると思う。


ナルト

今回は仕上げが間に合わなかったんですかね。
水見式とか六性図とか色々ありましたけど、ここまでハンターを見習わなくてもいいと思う。

・さすがはカカシ先生
前回、見事に決めたものの、当然一撃で倒せてない辺りが磐石の安心感。へたれてるなあ。
確かに、これで角都さんが死んでたら「暁のクセにヘボイよね」ってなっちゃうけど、でもそれならあらかじめ角都さんをもう少し活躍させておいて、それで改めてカカシ先生に一撃必殺させても良かったと思うんですけどね。
なかなか死なないキャラが2人もいるのは見てる方としてもダルイですし。
ちなみに、こちらも忍者漫画ですが、バジリスクなら(例えロクに活躍してなくとも)死んでるところです。

ふと思い出したんですが、そういえば、サソリも倒したと思ったら中に本体が入ってて生きてましたよね。
暁ってのは「倒したと思ったらまだ生きてる」人たちを集めて構成されてるんでしょうか。

・圧害、偽暗、頭刻苦
アッガイギャンズゴックということですよね?
岸本先生はお茶目だ。


ブリーチ

・平謝りのザエルアポロさん
なんと、葬討部隊を差し向けたのは十刃ザエルアポロさんでした。
やっぱり「敵が来たから自宅待機ね」って言われて、「なんじゃそりゃ?」と思った人もいたんだなぁ。
しかし、読者から見て一番正しい行為をした彼が「如何なる罰も受ける覚悟でございます!」って、本当にイヤな組織だ。藍染様の下では絶対働きたくない。

そういえば、「敵が来たから自宅待機ね」って言われた時、「ハァ? なんだそれ」と思って戦いに行こうとして、ホントに怒られたのがグリムジョーさんなんですが、その時のザエルアポロさんの心境を知りたいものです。
「え!? マジで怒られんの? 本気で自宅待機しなきゃダメなの???」
きっとこんな気持ちだったと思う。
彼の性格的に、本当は手負いの一護には自分が止めを刺しに行きたいんだけど、行ったら怒られるからしょうがなく葬討部隊差し向けたんだろうな。かわいそうに。
藍染様のために確実に敵を潰しておこうと下界へ行ったら、怒られて片腕取られちゃったグリムジョーさんもそうだったし、十刃はまともな行動をすると疎んじられる世界なんだろうなあ。歪んでるぜ。

・藍染「…「楽しむ」か。何故かな、確かにそれに似た感情は感じているよ」
敵が攻めてきたので自宅待機とか、最近、何を考えてるのかわけの分からない藍染様ですが、今週その理由が判明。楽しいからだそうです。

もう、そんなこと言われたらどうしょうもないなぁ。
自分は楽しいから自宅待機を命じておいて、部下が「それじゃいかんだろ」と戦いに行こうとしたら「オレが楽しくないからやめろ、怒るよ?」と脅してるわけですね。本当にイヤだ、こんな上司。

・藍染「狂しいと思うか、ギン」
市丸さんはちょっとアレなキャラだから、本当に「ボクも同じ気持ちですわ」なんだろうけど、十刃あたりに同じ質問したら、

グリムジョー「(ぜってえおかしいよ。怖いからいえないけど)オ、オレも同じ気持ちです!」

ザエルアポロ「(おかしいよ、この人。怖いからいえないけど)ぼ、僕も同じ気持ちです!」

みたいな感じだと思います。


ネウロ

HALが電子ドラッグを用いた理由は実行力を確保するためなので分かるとして、なぜ春川教授も電子ドラッグを開発したのか。
春川教授は電子ドラッグの蔓延が大事になった時に慌ててましたし、もともと電子ドラッグを使ってこれほどの実行力(原子力空母を確保する程の)を持つ必要はなかったわけで、実行力以外の別の目的があったわけです。

で、それが今週でたぶん明らかになったわけですね。
突然攻撃的に豹変する本城刹那の脳の病。
薬品棚を片手で持ち上げる異常な握力なども、まさに電子ドラッグのそれです。
おそらく、電子ドラッグは彼女の病理の再現&病理のコントロールのために研究していたのではないでしょうか。
その辺りは次から詳述されていくことでしょう。

それにしても、「ちょっといい話タイム」に入ってなお、異常描写&サプライズを欠かさない松井先生は流石です。


リボーン

・デスヒーター
なるほど。
これで、獄寺くんも山本くんも雲雀くんもベルも、敵味方とも人気キャラの悶え苦しみ喘ぐ姿を描くことができ、女性ファンを萌えさせる計算なわけですね。※1
さらに、クロームちゃんが苦しむ様子でエロ分も補給。中学生も喜ばせられるわけで、まったく天野先生は良く考えてるなあ。


※1……女の子は美少年キャラが苦しむ様子が大好き(例:聖闘士星矢)


ラルグラド

叶先生といい、矢吹先生といい、そして小畑先生まで……。
ジャンプ編集部としては、綺麗な絵の描ける人は全てお色気要員に注ぎ込むという方向性なのでしょうか。
商業戦略として、間違ってない気がする。

・冒頭の説明
ギョエー、ジャンプ読んでて、こんなに理解するのに頭使ったの久しぶりだよ(先週のブリーチも理解不能だったけど)
鷹野先生はちょっと文章がヘタっぴですね。
「光のある世界」とか、特殊な熟語を使わないと説明できないから、こんな難解な文章になってるんだと思うけど、この2ページでうっかり読むの諦めそうになるくらい厳しい。
いちおう脳みそ担当なんだから、あまり考えなくても小学生がスラスラ読める程度に、こなれた説明にして欲しかったですよ。

・ラル「皆、裸だし、隅々まで洗ってくれて最高にいい気分だ」
おお、ToLOVEるでもできないことを平然とやってのけたよ、この漫画。おっそろしー。
いちご100%みたいに偶然閉じ込められ、偶然くんずほぐれつして、偶然上から重たいものが落ちてきて動けなくなったりしなくても、堂々と女多数との入浴シーンを描けることが判明しました。

・「ビラ様、パンツ下さい~~~~~」
この漫画の目指す方向性がハッキリと分かった一コマ。

・「もったいねー、もったいね~、入れるのはたんまり舐めて味わってからだ~」
同上。

・「私の唇から直接唾液を与える――ッ」
二個上に同じ。でも、こういうギャグセンスって、ある意味デスノートと同じだよね。


こち亀

・「どちらかと言うとBLよ!」
この文脈での使用は違和感を感じるなぁ。
ムリをせずに「どちらかといえば同性愛者よ」にしておけば良かったのに。
秋本先生の「一度この言葉使ってみたかったんです」という気持ちがヒシヒシと伝わってきます。

・「でもBLよ」「うーむ複雑…」
「壮太君のアキハバラ奮闘記」で、「女なら、たしなみとしてホモくらい萌えろ」って言ってたよ。ホモくらい萌えろ。

・オチ
ボルボ&左近寺は思いっきり巻き添えですね。
しかし、お金を払ってもアイドルの部屋に入りたがるとは、(その気持ちは分からなくもないけど)よくそんなことを上司(大原部長)に相談しますよね。
「一万円払ってでも好きなアイドルの部屋に入りたくて両さんにお願いしたんですが、なんだか僕、騙されてる気がして……」
とか訴えたんでしょうか。
だって、大原部長も娘を持つ親の身ですよ。
自分の娘が部屋の清掃を頼んだら、下心にまみれた男どもが、カネを払ってでも部屋に入って来ようとしてるなんて、考えただけで気持ち悪くて仕方ない。
昔の大原部長なら、まず彼らを叱ったと思うのですが。


エムゼロ

今週の展開に何かデジャヴを感じると思ったら、あれだ、ブリーチだ。
ブリーチの場合も一護の他に足手まとい候補達が色々やってきて、しかも、戦力分散まで押し通したわけですが、今回のエムゼロも女の子達が頑として引き返そうとしないし、残る残ると言い張るし、よく似た構図になってますね。
ただ、違うのは、九澄の方が実際は弱いのと、九澄が有無を言わせず彼女達を外に出しちゃったところですが。一護も有無を言わさず集団行動すれば良かったんだよ。
大体、男だとか女だとかいう以前に、残った一人が自力脱出できなかったら当然助けに行かなきゃいけなくなるんだから、一番強い人(この場合は九澄)が残るのが当たり前だと思うんですけどね。
九澄が一番強い以上、女の子のどちらが残ろうと、足手まといになる可能性を残すだけじゃないですか。
どうも、女の子たちは片意地張ってて、あまり頭がよろしくないような、そんな感じを受けてしまったので、今回はイマイチ。
最後の九澄の態度だけはちょっと良かったけど。


ボーボボ

1ページまるまるウンコ――――!!!!

最近は、こういう小学生力がジャンプに不足してると思うので、こういうのを見るととても幸せな気持ちになります。ウンコ―!
 
 


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