黒鈴さんちでWiiスポーツやったよ。Wii、面白いよ、Wii。
「あんなもん振り回して遊ぶなんて、そんな恥ずかしいことするわけないじゃん。任天堂なにやってんのー?」
なーんて人も多いと思いますが、並み外れた小学生力(小学生のように無邪気に玩具で遊ぶ力)を持つ僕はヌンチャク(Wiiコントローラー)に興味津々だったのですよ。で、初めてヌンチャクを振り回してみたのですが、これが何の問題もなく面白い。
これは要するにゲーセンにある体感ゲームですよ。ヌンチャクを使うことで、体感ゲームがご家庭でコンパクトに楽しめるって感じ。確かに、ある程度の小学生力は必要とされますが、2人以上集まれば人並みの小学生力でも十分楽しめると思います。クールぶってるやつは死ね!
システム的にも任天堂はホント良く考えてて、まず最初にキャラクターを作るんですね。「髪はこれで、目はこれで~」みたいな感じでパーツを選択して顔を作るんですが、これがなかなかパーツが揃ってて、自分の顔の雰囲気をちゃんと出せます。で、その作ったキャラクターを動かして遊ぶんですよ。一回作ったキャラクターは登録されて、過去の成績も残ります。でもって、操作も簡単です。実際の身体の動作に近いので、すぐに遊ぶことができます。
キャラクター作成、そして簡単な操作方法。誰でも知ってるスポーツ。これらのことから僕の脳裏に浮かぶヴィジョンは、家族で楽しむゲームスタイルです。例えば、新年に親戚が3家族くらい集まったとしてですね。小さい子供が「おじちゃーん、おばちゃーん、一緒にWiiやろうよー」とか行ってくるわけですよ。
「あはは、でも、おじちゃんたち、ゲームは苦手だなー」
「これならすぐできるからー、ねーやろうよー」
で、しぶしぶながらも、ちょっとだけ子供に付き合ってあげるわけですよ。まずは顔を作って「アハハ、似てる似てる」とかいって、ちょっと盛り上がるんですね。顔を作るまでは難しくもなんともないし、うまく作れたらキャラクターに自分を投影できますから。
で、ヌンチャクをヒョイヒョイ動かしたら、さっき作った自分の顔したキャラクターがヒョイヒョイ動くわけですよ。しかも操作は超簡単。おじちゃんおばちゃんも「おお、意外と面白いねー!」と思うハズ。そうなったらもう任天堂の勝ちですよ。大人は基本的に負けず嫌いなので、子供に負けたら熱くなります。
従来のゲームなら「こういうゲームは子供が慣れてるからなあ」で大人は止めちゃうところですが、Wiiなら「操作が複雑だから」「コントローラーに慣れてないから」なんて言い訳できないし、ちょっとムキにもなるでしょう。子供は同じ土俵で大人を倒せて嬉しいし。子供まんぞく、大人は白熱。こりゃー楽しいですよー。
とまあ、そういうわけでですね。僕達も子供の頃「お父さんやお母さんと一緒にゲームしたいなー」と思ったことがあると思うんですが、それが「すごく手近に来た」って感じなんです。任天堂はイイトコ狙ってますよ! うちの親戚が集まった時も、太鼓の達人だけはみんなで遊んでましたからね。やっぱ体感ゲームは、従来のコントローラーのゲームと比べても、ライトユーザーの取り込みには圧倒的に有利です。だから、「別段ゲームが好きでも得意でもない親」が子供と楽しくゲームで遊べる、まさにファミリーコンピューターを、ついにWiiが実現したんじゃないかって思うんですよ。Wiiすごい。任天堂えらい。ライトユーザーの取り込みうんぬんじゃなくて、ちゃんとコミュニケーションツールとして、みんなで遊べるゲームの姿を模索してるよ。その姿勢が立派だ。
ただ、そんな素晴らしいWiiスポーツですが、一つ残念なお知らせがあります。いま、僕の右腕が思いっきり筋肉痛だということです。Wiiスポーツはまじで疲れます。特にボクシングの疲労度はただごとではありません。あと、広い部屋も必要です。テレビも大きい方が楽しめます。
追記)そうそう、テニスやボクシングはともかく、ボウリングは「これがあればリアルボウリングいらなくね?」って思った。実際に手首のスナップ利かせたり、捻って回転かけるし、そもそも同じような投球フォームで投げるんだし、本気でボウリングやりたい人以外はWiiでいいんじゃない?ってくらい。何よりWiiだと金かかんないしね。