デトロイト・メタル・シティ2巻を読みました。
各話ごとに軽く感想!
・Track13 MASOCHIST
根岸君が梨元さんに話しかける時点で、梨元さんが不幸になる姿見えてしまう。
社長の「別に、いんじゃね」はラリってたというよりも、根岸君(のある意味本性への)信頼に基づいてる気がします。
「だいじょうぶ、根岸ならやってくれる」ってのを感じます。
たぶん読者の期待(不安?)が社長に投影されてるんだろうな。
あと「グロテスク甘党迫害」がスゴイ。
・TRACK14 PUNK.1
「怒りでコカンが裂けそうよ!」「とりあえずライブ潰してきな」など、この漫画の裏主人公であるデスレコーズ社長が、期待通りの存在感を見せてくれます。
そして、平時でも突然クラウザー化する根岸君。こえぇ。
「また出るかーキメ顔~~」「あ~~クシャミか~~~」「ざんねーん」など、金玉ガールズファンもDMCファンとあんまり変わらないよね。
・TRACK15 PUNK.2
「ファック! 根岸や西田に比べてテメェは最近大人しいんだよ!」
社長の和田への言葉は後の展開の伏線なんだけど、いろんなことを考えちゃいます。
和田さん、この中では一番の常識人だからなあ。この中では。
火を吐くってのも既存のパフォーマンスではあるし、ムリしても中々追いつけないんでしょうね、あの二人には。
七転び八レイプはさすがDMCファン。
蹴られて転んだだけで、そこまで行くか!
そして、ライブハウスが炎上しても何ら変わらぬ社長の姿に憧れちゃいます。この人ホント最強だよ。
最後にカミュのキャラを立てて終わるのも見事。
PUNK.2は完成度の高い一話ですね。
・TRACK16 CONFESSION
平時根岸君のクレイジーが甚だしい一話。
もうクラウザーうんぬん置いといて、この人普通にダメだ!
そしてDMCファン(レッド)の恐ろしさも格別。
DMCファンは味方につけるとホントに頼もしいです。
・TRACK17 TOWER
あっという間にすぐにクラウザー化する根岸君。
わずか1コマで良識が吹っ飛びクラウザー化しています。
「東京タワーが感じてる」→「東京タワーが濡れている」コンボも見事。
「しかし東京タワーがあんなに感じるなんて…完全に女の顔になってたな」
この台詞はまさにDMCファンの仕事だと思いました。
・TRACK18 PROMISE
ある意味天才である西田くん(カミュ)に対する、努力の人和田くん(ジャギ様)の対比が巧いです。
和田くんの努力を社長が普通に(?)誉めてるのも意外性があります。
1秒間に11回レイプ発言などの新技登場は良かったけど、オチが見えてしまったのは少し残念。
・TRACK19 ALTERNATION
1stアルバム完成!
曲順を見て想像するだけでもなんだか楽しいよ。
ラストの「メス豚交響曲」→「悪い恋人」の繋がりとか良さそう。
「メス豚交響曲」がラストってのも趣がありそうだけど。
帯の「クラウザーさん、やめて下さい。その人とっくに…死んでますから!!」も素晴らしい仕事。
こんなアルバムがあったらうっかり買っちゃうよなー。
http://dmcopy.seesaa.net/
↑みんなもこことか聞きながら妄想するといいよ。
新曲スラッシュキラーの「ギャ~~~なぜ生まれて来やがったー」のフリは素晴らしいですね。非常にバカっぽい。
そして、相川さんは本当に心が広い人だ。
「顔面クリトリス女」呼ばわりだよ。普通終わりだよ。
・TRACK20 CINEMA.1
冒頭、快諾しながら台本をブチ破る社長。
快諾してるのにブチ破るって! 痺れるぜ社長!!
ワケわかんないところに、虎眼先生と近しいものを感じる!
どこまでも付いていきたくないけど、遠目で見る分にはカッコイイ!
そして外園くんの扱いの酷さに、若杉先生は本当にオシャレ系をバカにしてるんだなあと思いました。
ラストの悪魔玉はオチとしては弱いけど、次回に続くってことで。
・TRACK21 CINEMA.2
社長「濡れねぇモンだったら、即公開中止にしてやるわ」
やる! この人にはやるといったらやるスゴ味があるッ!
本当に社長は格別の恐ろしさだ!
「オイ、始まって2分もたつのにクラウザーさんが出ねぇぞ」
「ふざけてんのか」
「始まりから終わりまでクラウザーさんをアップにしやがれ…」
やっぱりDMCファンはすごいや。なんていい仕事をするんだ。
前回のCINEMA1がイマイチなのはやっぱりファンがいないからだな。
「オ~~~ウ、ファ~~~ック」
「ヨシッ、社長が喜んでる!!」
ここの社長も本ッ当にすごいなあ。
なんで、この人は1コマ1コマがこんなに輝いているんだろう。
僕は社長が好きすぎるのかもしれない。
あと、オシャレ四天王の断末魔が常に「ウォシャレ!」なところも良いですね。
結局、映画公開は無期限延期だけど、この監督の前作品を見るに事務所側もどんなものを作るかなんて分かりきってることだろうに。
でもこれ、客観的に見ていい映画だよね。
DMCが大ヒットしたら、この映画も実写化されたりしないかな。
・TRACK22 FAKE
タバコは食うわ、即座にナイフを取り出すわ、社長は今回も冒頭から大活躍。
多くの場合、社長が冒頭でエンジンをかけてる気がしますね。
「ダメだ、オレは関係ない…クラウザーになって後ろから登場なんてしてはいけない」
ネタ振りにしか見えませんが、根岸君は期待を裏切らないなあ。
最後の気の抜けたオチも、これはこれで微笑ましくて好きです。
・TRACK23 HIPHOP.1
「木林くんは犬飼生まれ、うなぎ屋育ちのハズ」
有名なグレイトフルデイズの一節をパロってますし、ニューヨーク帰りってのはギャングスタDXさんL.A.帰りのパロかな。
根岸君の「ムリして悪い人ぶるのは良くないよ」も痛切だし、うーん、HIPHOPはここまでネタにしても大丈夫なのか。
木林君は「あんな態度とってすまなかったな」など、あれで意外と(?)常識人なところが良いですね。
やっぱ、なんだかんだいって根岸君は素でクレイジーだよ。
木林君なんかより、ぜんぜんクレイジーだよ。
・TRACK24 HIPHOP.2
うおっ、クラブEが出てきたー!
僕のHIPHOPマニュアルにもクラブEが出てくるんだけど、こりゃすごい偶然だ。なんかシンクロニシティを感じるなあ。
物語的には最後には常識人の姿を取り戻した木林君が、常にクレイジーな根岸君に蹂躙されるわけで、うん、まあそうなっちゃうよね…。
・BONUS TRACK DETROIT・MOE・CITY
DMCファンの本領発揮といった感じ。
クラウザーさんいなくてもDMCファンだけで話はできちゃうんですね。
幼女に対し、「かわいいー」なんて声援が飛ぶ辺り、DMCファンにも可愛いところがあるなあ。
ディープスロートだー!
総評:デスレコーズ社長がカッコ良すぎます。惚れる(けど近づきたくない)