【11/6】週刊少年ジャンプ2006年49号の感想


ToLOVEる単行本、想像以上に売れてますね。
僕が見たときamazonで1位でした。
まさか乳首を描くだけでここまで売り上げが伸びるなんて……。
ToLOVEる信者としては純粋に嬉しいけど、みんなToLOVEるに何を求めてるんだろう……?
そんなにエロい漫画じゃないと思うんだけど。

そうそう、amazonにToLOVEるのレビュー書いたよ
なんか僕だけおっぱい連呼してて浮いてるぜ。


テニスの王子様

いやあ、前評判どおり今週も素晴らしいですね。
でも、確かにすごいけど、どっちかといえば先週の方がヤバさは上。
もちろん今週がすごくなかったわけでは全然なくて、かなり100点に近い内容だったんですけど、先週のアレは100点というかそもそも数字で表すのが難しくて、「100点満点でいうなら梵天」とか、そういう次元のものだったんで。
今週のはなんだかんだいって理性で理解できますからね。
今回はそんなところにも言及しながら感想書いていきたいと思います。

・「ポイントを取られても…笑いは取った!!」
なんかこう書かれると、それがすごく正しいことのような気がします。
試合に負けても勝負に勝ったみたいな、すごくカッコイイことのような気がしてきます。
実際、奈良たちの勝ちでいいと思います。

・補欠大爆笑
敵も味方も補欠は大爆笑。
いや、そりゃ笑うしかないですけどー!

もうみんな完全に不二先輩が負けたこと失念してるよね。
こんな空気の中、不二先輩はまだ一人で落ち込んでいるのだろうか。
なんか今の状況だと「不二先輩はヘカトンケイルがチョンマゲ二段構えほどウケなくて落ち込んでいる」ような錯覚すら抱きそうになってきます。

・「お笑いの王子様」
テニスのロゴってちょこちょこ変わるよね。

・千手観音
許斐先生は絵で笑わせることを完璧にモノにしたようです。
集中線や一氏少年の表情など、見事な狙いよう。
しかも、それだけでは読者に対して弱いと思ったのか、次のコマでは奈良の半顔を描くという用意周到ぶり。
奈良の顔さえ描いとけば、最低限の笑いは取れるからなあ。
許斐先生、抜け目がないぜ!

・シンクロ
今週最大の破壊力はこれで間違いないでしょう。
にしても、これはすごい。本当にすごい。
許斐先生は間違いなくものすごい技術を持っています。
ただの天然作家ではありません。
この構成力は他のジャンプ作家とは比肩できないのではないでしょうか。

先週の「アフロ→チョンマゲ」と同様、シンクロとシンクロナイズドスイミングをかけたネタは、それ単体では別に面白くありません。
これがアホほど面白いのは(おそらく)計算され尽くした構成ゆえです。

まず、許斐先生は自分の描いた「シンクロ」がどれほど面白いものか十分に理解しています。
そして、読者がそれ以降のダブルスにおいて、常に「シンクロ」を求めていることも理解しているのです。

そこへ出てきたのが、奈良・一氏ペアです。
奈良の顔の面白さ、二人のホモっぽさからして、「この二人がシンクロしたらどれほど面白いんだろう」と読者は期待してしまうわけです。
読者は「予想」しつつ「期待」しているわけで、ここまで許斐先生の手のひらの上です。

さらに先週出てきた一心同体少女隊修行。
その解説は、読者の深層心理に「やっぱりシンクロするんだ! 楽しみ!」との感情を植えつけます。
まだまだ許斐先生の手のひらの上です!

そして! 今週のこの展開!

「青学にもコレ出来る奴おるらしーで」

この台詞で「まさか、アレなのか! ついに来るのか!」と思わせておき……

「シンクロ!!」

期待は確信へと変わります!
ここで読者は一度ページをめくる手を止めるはずです。
シンクロの破壊力は読者がみんな知っていることです。
いきなりページをめくるのは危険。
これに耐えるにはそれなりの心構えが必要。
そう思い、僕たちは頭の中で菊丸・大石のシンクロを奈良と一氏に置き換え、その姿を想像し、次のページのシンクロに備えるのです。


061106_01.gif

上:イメージトレーニング


しかし、ここまでもが、全て許斐先生の手のひらの上なのです。

十分に心構えができた後、ページをめくると……
そこには倒立をする二人の姿が。

この1コマが重要なのです。

なぜなら僕たちは「シンクロするとプカプカ空に浮かぶ」ことを知っており、彼ら二人が逆さになってなお、「これは彼ら流のシンクロに違いない」と信じ込んでいるからです。

と、このように直前までフェイントにフェイントを重ね、ようやく次の大ゴマで笑いに至るわけです。
彼らが普通にシンクロするだけでも面白いのに(シンクロは普通じゃないけど)、読者の予想も期待も裏切り、それでも読者に文句は言わせない。これは素晴らしい力量だと思います。
もちろん、彼らがシンクロナイズドスイミング特有の、良く分からない謎の笑顔を浮かべていることもポイントで「絵で笑わせる」ことも怠っていません。

とまあ、今回のこのネタにはこのようなテクニックが用いられており、許斐先生の構成力はちょっとスゴすぎると思うのですが、でも、こうして「何が面白いのか」を分析できる時点で、今週のスゴさは前回のアレほどではないかなとも思うのです。
前回のアレはいまだに何が面白いのか良く分かんないもんなあ。

・金太郎「可哀想や、あの2人…」
元祖シンクロを相手にした宍戸・鳳ペアも本当に可哀想でしたが(詳しくは当時の感想を)、今回も確かに可哀想です。
なんていうか、シンクロには人を不幸にする力があると思うんです。

・トルネードスネイク
これだけ異常な軌道で飛んでいるにも関わらず、そして、ほぼ見開きを使用しているにも関わらず、まったく何のインパクトも受けない……。
シンクロってなんか反則だと思いました。

・奈良「この打球はバックスピンの上向きの(ry」
結論として、普通の打球より0.02秒速く到達するのがトルネードスネイクの正体らしいですが、それは絶対ウソだと思うんです。
だってこんなグルグル回転してるんだから、その分、到達速度は遅くなると思うし、第一、他の打球より速いってんなら、奈良はどれだけ早口で解説してるんだって話ですよ。
「トルネードはグルグル回るから打球の到達が他より遅くて解説するヒマがあるんだなあ」と僕が脳内補完した途端にこれですよ。
許斐先生はちょっと天衣無縫すぎると思います。

×「小春は乾クン以上の情報量を持ってる」
○「小春は乾クン以上の早口言葉を使う」

・IQ200奈良
なんと、奈良は天才だった!
ちなみに金田一少年でIQ180です。

しかし、彼の天才属性は逆に桃城・海堂コンビにつけいる隙を与えてしまったような気がします。
あのままお笑いテニスだけやってたら、彼らが負ける姿は想像できませんでしたが、天才属性が入ることによって、急に負けそうな気がしてきましたから。

というのもやっぱり、天才ヘルガのイメージが大きすぎるんだと思いますよ。
奇しくも同じジャンプ掲載作品で、同じく中学生のスポーツ漫画で、大先輩の「リングにかけろ」
今回の奈良解説はどうしてもリンかけの「天才ヘルガ」(なんとIQ300!)を連想させちゃいますよね。


061106_02.gif


上:IQ300の天才ヘルガ。何を言ってるのかさっぱり分かりません。


天才ヘルガの戦術はなんだかわけの分からないうちにあっさり破られ続けてきたので、奈良もなんだかすごく負けそうな気がするのです。

ところで、ヘルガのこの「子供だまし」はすごく正しい「子供だまし」だと思います。今の漫画も見習うべきだよ。


リボーン

・アオリ「七人の戦士、一人の教師…」
教師は他にもコロネロとかディーノとか山本父とかシャマルとか色々いたと思うんですが、そこらへんは無視ですか?(´・ω・`)

・沢田父「笑え…このザマだ」
いや、それはたぶん信頼する部下に対して言う台詞じゃない。
自分に反発する部下とか息子とかに対して死ぬ間際に言う台詞じゃないですか?

・圧力粒子砲
なんだろう、荷電粒子砲のことかな。
まあ、どちらにしろ「あ……圧力粒子砲!?」と驚いている獄寺くんが日頃ポイポイ投げてるダイナマイトと変わらない威力だと思います。

・クロームちゃん
キミは一体何しに来てるのー?


ワンピース

・盗聴とDr.ベガパンク
盗聴してるナミと、海軍側の科学者Dr.ベガパンク。
ルフィ側の知力(盗聴)と、海軍側の知力(ベガパンク)がどちらも出てきて、武力一辺倒じゃないところに物語の広がりを感じます。

しかし、ルフィがちゃんと聞いてるのに、それを承知で盗聴してるなんて、ナミはルフィの情報収集能力を何一つ信頼してないんだなぁ。

でも、それで正解だと思います。

・ナミさんの水着姿
その艶やかな肢体よりも、あれだけの激戦の後、傷一つ残っていないことに驚きを隠せません。
ナミと比べるとルフィやアイスバーグの生命力・回復力などたいしたことないのかもしれませんね。

・コビー「僕らは敵同士…馴れ合うわけにはいきませんから」
メシがどうとかいうレベルではなく思い切り馴れ合ってた気がしますが、まあいいや。
今回は中将、軍曹、そして大将の青キジまでもがこぞってお目こぼし。
いやまあ、そういうのもいいんですけど、例えばバスターコールで仲間に砲撃されて沈んだ船の軍人たちは浮かばれないだろうなあと思いました。


ブリーチ

・東仙「君も奴等の動きが気にかかって此処へ観に来た口だろう?」
敵が攻めてきたにも関わらず、尊敬する上司が「各自、自宅待機」なんて言うもんだから、心配で心配でこっそり様子を見に来た腹心の図。「いや、自宅待機じゃないっすよ」とは言えない彼らの立場。

・市丸「バラバラんなったら勝率落ちるで」
敵にまでダメ出しされてるよ!

でも、ウルキオラさんの謎の12時間の猶予も一応は後で説明されたわけですし、この不可思議な戦力分散作戦も後で何か説明が出るのかなぁ。
一護以外のメンバーは全員死ぬ覚悟で、一護一人のために陽動に徹してるとか。
もしくは恋次、ルキアは実は独断行動ではなく、尸魂界から死神軍団を大量派遣するための何らかの仕掛けを施すために動いてるとか。
敵までがダメ出ししてるくらいだから、単にルキアがおばかなだけでなく何か理由があって欲しいですね。
流石に久保先生もそこまで何も考えてないってことは無いと思うんだ、思いたいんだ。

欲を言うと、藍染様の全員自宅待機にも何か理由があると思いたいんだ。
……こっちは流石にないかもしれない。

・人を見かけで判断するな
正論だと思うけど、あなた足を踏み外して落ちてたじゃないですか。
それは見かけ要因ではないよ。


ネウロ

・プログラム上での命の取り合い
ネウロが捕食動物だと再認識した一言。
今までの謎喰いはあくまで謎を解いているだけだったけど、今回のはそのままHALの命(存在を命と呼ぶならば)に直結する問題です。
そして、ハブとマングースのように捕食動物には返り討ちにあう危険もあるわけで、「その手が間違っていたのなら…我が輩は『謎』に負けたという事だ」=「死」と繋がるわけですね。

これまで完全無欠だった魔人が「最大限の手を講じた」というのもアツイ展開だと思います。
「強いヤツが全力」って燃えるよね。藍染様みたいに紅茶飲んで自宅待機しないんだよ。

・アヤ「欲望が生み出す動機は…突きつめればえてして単純なの」
松井先生すげー。

パスワードの文字列を探すなんて、弥子さんはもとより読者にとっても雲を掴むような話で、ここから弥子さんがどうやって答えに近づくのかということなんですが、いわばその最初の地平、取っ掛かりを、アヤ・エイジアの事件とエピソードを使って効果的に説明してるわけです。

これにより「大それた事件ではあるが、目的は個人のエゴかもしれない」→「春川教授の人物像に迫ろう」という流れを、弥子さんと、そして読者に追体験させているわけです。
いきなり「春川教授の人物像に迫ろう」が来ても論理的にはおかしくないんですが、アヤのワンクションが入ることで、その流れがより分かりやすくなり、また、答えが示された時に「読者が納得する範囲」が狭められていると思うのです。
これで「HALの目的は原子力空母を奪ったにも関わらずこんなもんでした」と言われても、何の違和感もないですからね。

・「簡単に言えばデリカシーがない」
魔人の唯一の弱点「人間の細かな感情を読むのだけは下手」を分かりやすく言い換えてくれているわけですが、このドラム缶の挿話はわずか2コマで、それがどういうことなのか見事に説明しています。巧い。

でも、これを「デリカシーがないため」としてしまうと、今までネウロの嫌がらせだと思ってたことが、全部悪気はなかったことになっちゃいそう。
このドラム缶なんて、絶対嫌がらせにしか見えないよ。
ネウロはバカ王子みたいに、この国の言語文化風習その他全て分かった上で弥子さんに嫌がらせしてるのかと思ってたので、そこはちょっと違和感。どう考えればいいんだろう。


銀魂

・生首メイド
お隣の国に受けそうだと思いました。

ていうか、絶対元ネタこれだよね。


ToLOVEる

・「責任とってよね…」
リトも「絶対ないー!」と自分でつっこんでいる通り、こんなこと絶対ありませんし、というかリトくんがこんなことを考えるのは彼のキャラクター的にちょっとヘン。
昔の彼は春菜ちゃんの水着姿を想像するだけで頭が爆発してたんですから。

そういえばToLOVEる1巻を読んだ時にも思ったんですけど、ララも昔はもうちょっとしっかりした子で、今みたいに痴女丸出しではなかったんです。
で、なぜ彼らがそんな風に少しずつ歪んでいったかを考えるにですね、これは「その方がエロを描きやすいから」なんだと思うのです。

リトくんにこんな妄想させる必要なんてないんだけど、でも春菜ちゃんにお尻を突き出させたい……。
よってリトくんはこんな妄想をするしかなかったのです。
前みたいにお尻に喋らせればいいと思うんだけどなー。


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上:お尻がしゃべるよ!


LEGEND TOWER

・「WJNo.34で『勇者パーティー現る』が大好評!! 麻生周一先生初登場!!!」
前回大好評で今回初登場……???
一体どういうことなんだぜ。母さん全然わかんないわよ!いいから母さんはだまって見ててよ!

・「画力がなくて迫力が伝わらないがまぎれもなく鉄球だ――!!」
今回の読切は全体的に面白かったですけど、その中でも一番面白かったのがココ。
これは単なる自虐ネタや誤魔化しだけじゃなくて、「迫力ある描写をするにはどうすればいいか」という問題に対し、逆のアプローチから答えを出してるのが良かったです。
ギャグ漫画といえど、迫力あるシーンは迫力出して描かなきゃギャグのメリハリが出ないわけなんですけど、そこでこんな技を使ってくるのはちょっとスゴイなぁと思いました。逆転の発想だ。これはいつかパクろう。


ペンギン

・週刊ふんどし
すげえ! 画期的!!
カネのかからない特別付録は僕もパンクマニュアルの時にすげー考えましたよ。
いろいろアイデア出したのに担当から「コストかかるからダメ」って言われましたよ!
結局、パンク模試とパンクすごろくしか成立しなかったんですけど!

で、この企画をやり遂げて装着写真をサイトにアップするジャンプ感想サイトさんは出てくるんですかね?
実現したらもれなくおいしいですよ、これ。


……僕? 僕はやらないよー。

・学校麻雀
おお、ちょっと面白い。
こんなシンプルなネタを何で今まで僕は思いつかなかったのだろう。

……と、ちょっと考えて、クラスに「西山、西田、西口」や「中山、中田、中崎」がいなかったからだと分かりました。
いたらきっと思いついた…と、思う……。

・ツキミちゃん2つめ
4コマ目の意味が全然分からないんですけど。
これは「とにかくオチにもってくることだけは避けた」ってこと??

・エロ江口
前世はホモだったってこと??


こち亀

エアギター高っ!
セックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズがレパートリーに入ってれば「ギターは買わずに盗む」ところから始められるので安上がりなんですけど。
エアギターやろうかと思ってる人はスティーヴ・ジョーンズから入れば良いですね。


OVER TIME

・ザコ部員「この前の試合で野球って楽しいって思ったし」
絶対ウソでしょう。
楽しいも何も、あれハルマゲ野球じゃん。
みなさん外道高校で野球やった方がいいんじゃないですか?
あっちはマウンド上なら殺し放題ですよ。

・顧問の先生の嫌がらせ
この漫画の困ったところは、各キャラクターが自分の役割を果たしているのだけど、それがあまりに記号的な役割分担であり(乱暴者で不良の先輩、いじわるな顧問)、そのキャラクターが生きていないことです。
なんで彼らがそういうことをするのかさっぱり理解できず、そこに山があるから登る登山家同様、そこに野球に意欲を燃やす少年がいるから(漫画を面白くするために)邪魔してるだけに思えます。

一応、顧問の先生の意地悪にも何か理由があるんだろうけど、まったく興味を惹かれないなぁ。
もう少しキャラクターを深めて欲しい。


今週も普通に感想書くよ。(一部例外アリ)

・月島「別に悪いことしてないのに、あたしがそのブラックリストに載ってるなんておかしいよ!」
すごい! まったく自覚してない!
なんだこのヒロイン! タチが悪すぎます!!

もうみんな忘れてるかもしれないけど、彼女は生ある限り、無抵抗の村山斬に対し真剣勝負を挑みまくるつもりの女の子です。
斬が抜刀してなくても、余裕で斬りかかります。
その上、自分が優勢だと何故か逆ギレします。
他にも寝てる人間を背骨が折れるほど蹴りつけます。
挨拶代わりに鞘で殴ります。
いま最も凶悪なジャンプヒロインです。

でも、やっぱり自覚なかったんだなあ。
タチ悪いな……この子。

・腰が抜けた金蔵ぼっちゃん
いや、しかし、相手は素手の女の子です。
金蔵坊ちゃんはこれまで(短いながらも)武器を持った女の子(月島さん)と戦っていました。
短刀を相手に立ち回った彼が、一度迎撃されたとはいえ、無刀の女の子にここまで臆し、取り乱すでしょうか。
いえ、そんなはずがありません。
これは、おそらく月島さんが武士らしく戦えるように状況を整えてあげたと考えるべきでしょう。

月島さんが花咲さんを倒した後、金蔵坊ちゃんは影から微笑むはずです。
「よくやった、月島。お前に教えることは、もう何もない……」
そうして、金蔵坊ちゃんは去っていくのです。

・百足刺し
実力者二人の死闘という非常にアツイ展開から見せたこの技。
しかし、なんだかショボイです。
ズドドドドドドじゃないですよ。
技のショボさからだいぶ彼の力量が疑問になりましたが、不安は的中。あれだけ勿体つけて出てきた絶山さんは、ただのかませ犬でした。
主人公と似たルックス、そして、数週前からの伏線。
まさかここまでやっておいて、ただのかませ犬だったなんて……。
杉田先生……良い意味か悪い意味か分からないけど、とにかくあなたは読者の予想を裏切ったよ……。

・貫木「あの絶山とかいう男の剣筋が鋭い上に強い」
鋭い上に強い。
往時の斬を彷彿とさせる台詞回しですが、しかし、以前に比べるとパンチが弱いなあ。
昔の斬なら「あの絶山とかいう男の剣筋がやたら鋭い上にかなり強い」くらいやってくれたのに……。
すぎたん、あんた変わっちまったぜ……。

・絶山「次の一撃で決めてやる」
必殺技を繰り出し、それが見事に避けられたにも関わらず、絶山さんのこの余裕はなんなんだぜ。
もっと焦ろうよ。手の内バレたんだよ。

・絶山さんリタイア
見事にかませ犬と化した絶山さん。
この分だと花咲さんの実力も怪しいものです。
なぜなら、彼女の実力は「お前の実力はオレが認めてる」ものですから。
絶山さんに認められる程度の実力じゃあなぁ……。

そして、急速にヘタレていく貫木&刺々森くん。

「な、何が起きたんだ!?」
「速すぎて何も見えなかった!」

もうダメだ、あっという間に戦力外だ……。
特に刺々森くんの方は「無崩篭がないから勝てないんだよね?」と脳内補完できてたのに、そんな次元の問題じゃなくなってしまいました。

そして、そんな中、ただ一人その一撃を見切っていた斬。なんでだよ。
キミ、まだ本買っただけだよね?
主人公の急速なパワーアップに戸惑いを隠せません。


・総評
絶山さんがかませだったのは残念だけど、それでもちゃんと敵vs敵を成立させて、絶山さん弱しという(良いんだか悪いんだか微妙だけど)とにかく読者を裏切ってくれました。
なので、今週も結構良かったと思いますよ。
絶山or討条のどちらかが「フッ、ならばオレが手を出すまでもなかろう」とかいって引き上げて、結局、斬vs絶山、斬vs討条の構図がキープされるのよりは断然良いと思いましたし。
かませは本当に残念だったけど、この二人の戦いが実現したことだけでも杉田先生を誉めたいです。
なんだかんだいって、どっちが勝つか読めなかったしね。

これで来週、斬が「ちゃんと胸の傷を意識しながら」戦ったら、戦闘においてはワンピースを超えたと思いますよ。


 


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