【9/13-16】脂ギトギト肉汁ダイエット
・ちょっとこれは識者による適切な意見を求めたいところなんですけど、私、こういう事実を発見したんです。
<材料>
・水
・塩
・豚バラ肉
・野菜
・キノコ
これらを煮込むと脂ギトギトの肉汁野菜スープができあがるんです(まあそりゃそうですよね)。
・で、ここからが発見なんですが、これ飲んでるとお腹空かないんですよ。ジョギングをしても、なおお腹空かない。たぶん豚バラ肉から出た脂分のカロリーが高いからだと思う。
・これを朝昼飲んで、夜だけ普通に食事……という生活を5日ほど続けたところ、体重が減った。おそらくは脂分による満腹度増進が炭水化物による満腹度増進よりも強いため、結果的に摂取カロリー量が減っているものと想像される。
・これ……健康上のリスクとかはどうなんですかね?? 適当な意見じゃなくて知識に基づいた、ある程度、しっかりした助言が欲しいんですけど。野菜はかなりしっかり摂取できてる。添加物の類はゼロだが、塩分は少し多いかもしれない。炭水化物も夜に一食分は摂ってるので欠乏はしないはず。
・問題は豚の脂なんだけど、「豚の脂はコレステロールを抑制する良いもの」という意見と、「飽和脂肪酸が多くて良くない」という意見があり、よく分からない……。
・まあ、月並みな意見としては、「何事も過ぎたるものは良くない」ということだとは思うんだけど。これも当然長く続ける気はない……というか、豚バラ肉大好きだったんだけど、一週間弱で早くも飽きてきた。
・でも健康上の問題がなく(もしくは少なく)、体重が減るのなら、肉の種類を変えながら時々行うのは全然検討範囲に入る。
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・日月のオフで、いま10周年キャンペーンで無料の『進撃の巨人』を29巻まで読んだ。結構、時間が掛かって大変だった……。
・以下、思ったことを書いていくので、ネタバレ注意。
1、一つ一つのイベントが縦軸を大きく進めている。
・物語は縦軸と横軸で進めるものだけど、横軸っぽいエピソードがバリバリ縦軸だったりする。 「本筋とあまり関係ないストーリー」(横軸)の一部が「本筋(縦軸)に絡んでいる」ではなく、横軸と思わせて縦軸だったり。
・ たとえば、エレンたちが調査兵団に入ってすぐの「試験遠征」が、「とりあえずテストしてみます」ではなく、壁内に潜む調査員を炙り出すという、縦軸的にも大変革をもたらす作戦だったりする。「なんかぐちゃぐちゃ色々やってたけど、この話、一体なんだったの??」っていうのがなくて、一つ一つが「えっ、そこまで進んじゃうの!?」ってくらい前に進んでいく。
2、 面白さのジャンルが変化している
・初期はサバイバル要素が強くて、その後はミステリー要素が強くなり、政治要素が強くなった後にその帰結としてクーデターが発生。真相が明らかになってからは国際要素の強い軍記物みたいになっていく。 「圧倒的不利な状況から巨大な敵を倒す」「身内に潜む敵を知略を駆使して暴き出す」「身内間での政治闘争、情報戦を制する」「国際問題・民族問題を解決する」という感じで、ジャンルがどんどん変化していってる。
・なお、最後の「国際問題・民族問題」はぶち上げてるテーマ自体は面白いけど(「一体どうやって解決するんだ!?」)、解決に向かう展開はさすがに煩瑣過ぎて、登場人物たちの思惑が見通しきれないので、読んでいて疲労&困惑する。
・ 「誰が何を考えていて、どこを目指しているのか」が分かりにくい状態で、「なんで彼はこんなことを??」と思いながら読み続けるのは、読者側にものすごいパワーが必要で、これは本作がここまで培ってきた読者の信頼があってギリギリ成立している感じ。「なんか今はすごいパワーばかり使わされてて爽快感ないけど、大団円に向けてすごいことを仕込んでる最中なんだろう」と信じて読んでる感じ。 この「作者を信じて読んでる感じ」は、ハンターのヒソカvsクロロ戦に近い。
3、 諫山先生はツッコミ型の作家
・「ツッコミ型作家」というのは完全に私の造語なのだが、たぶん諫山先生は「自分が作った設定に自分でツッコミを入れながら設定を増やしていく」タイプだと思う。
・ハンターの冨樫先生とか、ワールドトリガーの葦原先生とか、後は私もそうなんですけど、自分で作った設定に対して、「いや、そんなことなくね??」って思ってから、設定を付け足していく感じ。
・たぶん、諫山先生も最初は素直に、「巨人を軍事利用して成長した大国がある」くらいのイメージだったと思うんだけど、劇中で主人公が対巨人兵器の立体機動装置とかを開発してるのを見て、自分で「いや、人間の技術力と発想力があれば、こんなデカイだけのやつ、そのうち攻略法を見つけるんじゃね??」ってツッコミを入れて、その結果として、作中では「巨人は軍事兵器としては時代遅れになりつつある」ということになったんじゃなかろうか。
・「ユミルの民は軍事兵器としての利用価値があるから一定数生かされている」というのもストーリーの必要上そういう設定にはしたけど、諫山先生はだんだん「いや、軍事転用のメリットよりも、彼らを生かしておくデメリットの方が大きいのでは??」と思い始めて、「議会では軍事転用をやめて処分した方が良いという意見が大部分」って感じに変更したんだと思う(なお、私の感覚では「大部分」は勇み足で、「拮抗している」くらいが良かったんじゃないかと思ってる)。
・この「いや、そんなことなくね?」は作品に妙なリアリティを与えられるというメリットはあるけど、これも良し悪しで、ある意味、読者との知恵比べになってしまう。 つまり、「いや、そんなことなくね?」を全然しない(あまりしない)作家の作品は、「もうそういうもの」として読み進めることができるけど、「ツッコミ型」の作品だと、読者が作者のツッコミ力を超えて、「いや、そんなことなくね?」ってなった瞬間に作中のリアリティが崩壊しかねない。
・『ブラッククローバー』とかは設定の段階で、「いや、そんなことなくね?」ってずっと思いながら読んでたけど、結構前から「まあこれはこういう作品なんだろう」って感じで読めるようになった。一方、『ワールドトリガー』は少年兵が運用されてることを世論がさほど非難してない(作品中の必然性はあるとはいえ)という点は未だに「いや、そんなことはなくね?」って思わなくもない(ここはたぶん葦原先生が自分でツッコミながらも商業的に諦めたポイントだと思う)。
・要するにリアリティレベルが上がり過ぎちゃうんですよね。進撃の巨人は会話中でたまに「外してくる」ところがあって(重要なポイントで「中二病か?」みたいな)、これがひょっとするとリアリティレベルの抑制に役立ってるのかもしれないけど、ここは未考察。
・ 「エッ、作品世界の世論とかまで考えながら読んでるの……??」と思う人もいると思うけど、作り手としての良し悪しではなくて、そういうタイプの人間がいるという話で。私は昔は「作り手はそこまで考えるべき」と思ってたけど、今はそうでもないと思ってる……。 自分の作った設定に違和感を覚えない(もしくは意図的に無視できる)のはおそらく一種の才能で、ブラクロの田畠先生はそこが非常に優れていた。
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・ここ数日の産後HIGH DIARY。
・あとジャンプ感想も書いたよ。
・これ、ここだけだと、ものすごい悪口を書いてるように思われそうなので、続きをちゃんと書いておくと、今回の「ギャグシーンがギャグになってない」みたいなのは、「起こりうることが想定されるミス」なんですよ。いや、私は岸本先生みたいに週刊連載を長年して経験を溜めてる人間じゃないので、そこは分からないんだけど、同じ人間であるからには「十分に想定しうるミス」だと思うんですね。週刊連載を10年やればあらゆるイージーミスから解き放たれるとか、そういうことはないでしょう。
・こういうミスを潰すためにネームの段階で編集者さんと協議して、修正するものだと思うんですよ。で、今回のも前回の場面転換ミスも「これは編集さんも気付かなくて仕方ない」ではなくて、「誰が読んでも気付く」ミスだと思うので、本当に現場で何が起こってるんだろう?? ……って。
・岸本先生、ネーム出すのが遅すぎて修正が間に合わないのかな?
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いろいろ試してるんだけど、意外とこういう前後の意味が分からない画像の方がRT伸びたりするのかも……??
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<今後の活動予定>
9/29 マンガ技術研究会定例研究会
10/5 ライブ?
11/23 ゲームマーケット
※毎週金曜夜:ダンゲロス・ボードゲーム会(in東中野ディアシュピール)