【12/11】ダンジョン探索モノとしてのエイリアンシリーズ
朝:サンドイッチ
昼:牛肉のペペロンチーノスパゲティ
夜:釜玉うどん
・「12月からはボードゲームに本腰を入れていくので、午後からはボードゲームの仕事しかしないぞ」という気構えだったのだが、実際なかなか時間が取れず……。今日こそは、という気合で午後からボードゲームの仕事をするにはしたのだが、商品の発送とか送り状のプリントアウトとか、そういうのばっかりでぜんぜんクリエイティブではなかった……。妻が臥せっていて、お手伝いしてもらえないのが痛い。自分の分身があと二人くらい欲しい。
・そういえば、以前に紹介したエイリアンのラジオドラマ『エイリアン 虚空の影』を聴き終わったんですよ。
Amazonの朗読音声サービス、Audible (オーディブル) で配信されているやつで、私は一ヶ月の無料お試し期間を使ってこれをDLし(一作品だけ無料でゲットできる)、寝る前に寝床で毎日30分ずつ聴いてたんだけど、これがですね、思わぬことに良質のダンジョン探索ラジオドラマになっててですね……。
・先にダメなところを言うと、話の大筋には多少難点がある。敵役であるアッシュの計画は「お前、それはムリだろう」みたいな感じで、ぜんぜん成功する気がしない。実際、ぜんぜん成功しないので、単に主人公たちに嫌がらせをしているだけになっている。お前のその計画は、そりゃあムリだよ。なんで成功すると思ったんだ、それ。
・まあでもそれは置いといてですね……。とにかくダンジョン探索モノとして優秀なんですよ。ていうか、エイリアンシリーズって、ちょこちょこダンジョン探索モノとして優秀で、『エイリアン2』なんてまさに各種技能と異なる武器を持った戦士たちがパーティーを組んで、ダンジョンの奥深くに囚われているお姫様を助けに行く話で(みんなチェストバスターで腹突き破って死ぬけど)、エンカウントモンスター(エイリアン)の他にラスボス的なドラゴン(エイリアン・クイーン)までいる。『エイリアンvsプレデター』はまさにダンジョンアタックであり、舞台となる謎遺跡はアドベンチャーゲームみたいな謎トラップがぐにぐに発動して、「ダンジョン感」がかなり強い。
・『エイリアン2』の方は舞台が岩肌ゴツゴツのダンジョンではなく未来的人工空間ではあるが「言われてみればダンジョン要素は備えているな」という意味でダンジョン探索モノであり、『エイリアンvsプレデター』の方はもっとあからさまに「ゲーム的ダンジョン」だ。
・で、本作「虚空の影」であるが、これも明確にダンジョンアタックだ。「今乗っている宇宙船がダメになったので、脱出挺を使いたいけど、その脱出艇を動かすために一度惑星に降りて、そこの採掘場から必要なエネルギー源を取ってこなければならない」という設定。惑星に降りる前や、帰ってきた後でもエイリアンとの死闘があるにはあるのだが、本作の白眉はやはり、惑星に降りて採掘場に潜ってからのダンジョンアタック要素であろう。
「おい、このボタンはなんだ!?(ぽちっ」 → 「ギャーッ?!」
「もっと近くでエイリアンの卵を見てみたいわ」 → 「ギャーッ!?」
みたいな「知能指数20かよ……」というベタ展開はありつつも、基本的にはみんな真面目にダンジョンを探索しており、エレベーターに乗ったら一番下まで滑り落ちてしまい退路を絶たれる辺りとかも非常に初代Wizardry的である。各自が異なる武器を携えており、残弾数を気にしながら進んでいく辺りや、途中で新アイテムを入手する点、医者キャラによる治療描写など、とてもとてもRPG的である。執筆者はかなりのゲーム脳だと思われる。
・われわれは良質のダンジョンアタック・コンテンツを求めて日々を生きているわけであるが、というわけで、エイリアンシリーズもダンジョンアタック・コンテンツに含めてみるのもよろしかろう、という本日の提案である。実際、『放課後ウィザード倶楽部』のダンジョン描写を描く時にも、『エイリアンvsプレデター』はかなり参考にしている。
ウィザード倶楽部2巻のダンジョンアタック描写は自信作なのでぜひ読んでね(本日の宣伝)。
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<今後の活動予定>
12月16日 西山田先生『さくらのはなみち』発売記念イベント
12月18日 取材
12月19日 ナンバーナイン忘年会
12月20日 ヤンマガ忘年会
12月23日 マンガ技術研究会・定例研究会
※10月25日~11月30日 クラウドファンディング
※毎週金曜夜:ダンゲロス・ボードゲーム会(in東中野ディアシュピール)