【7/22】作家には「これだけの利益を確保したい」感覚がない

      2019/07/24

朝:フルーツ
昼:サンドイッチ
夜:ブリの塩焼き、いんげんとほうれん草の胡麻和え、ひじき、味噌汁、米

・やはり午前中に執筆をするのが良く、そのためには朝食に米やパンを食わないのが良いという結論になりそうである。

・今日は執筆の他に今週末のマンガ技術研究会で行うミニ講座用の資料を作っていたよ。

・漫画家はイラストを自前で製作できるので、イラスト費が掛からないのがポイントですね。

・まあ、自前で製作してるのは、実質的には自分に賃金を支払ってるのと同じなんですが。とりあえず口座の数字は減らないので精神的には良い……。

・普通にサラリーマンで生活している人には、上の画像のような収支計算はごく当たり前のように思えるだろうが、私を含め、作家業でこれまでやってきた人には、こういう計算の感覚があまり存在していないのではないかと思う。恥ずかしながら私も数年前までピンと来ていなかった。

・いやもちろん、同人誌なり何なり作るのには経費が必要で、それでこれだけの数を製作することができ、それが全て定価で売れればいくらになって、経費から差し引けばこれだけ残る……。そういった計算まではできる。そこまでは作家業がどうとかじゃなくて常識的にできる。問題はそこから「どれだけ利益が残るのか」「どれだけの利益を確保したいのか」という感覚、及び、意識だ。おそらく、多くの作家にはこれがない。

・というのは、作家は基本的には元手が掛からない職業であり(アシスタントを雇っていれば別だが)、出版社から原稿料が出る場合は、その売上は確定としても、そこから先、単行本が売れることでの印税に関しては何も分からない。まさに宝くじを買う感覚であり、「これだけの利益を確保したい」という意識からは程遠い世界なのだ。

・しかし、今後、作家が出版社にばかり頼らず、自力で作品を製造&販売していく流れになるなら、こういった感覚を持つことは必須であろう。当マンガ技術研究会は「何があっても生き残るクリエイターを目指す」という旗印を掲げているが、そのための第一歩としてこういう感覚の重要性を訴えたい。

・作って、売る、という意味では別にボードゲームじゃなくても同人誌でも何でも良い。どちらかと言えば同人誌の方が漫画家の皆さんには向いているとは思うので、今回紹介するボードゲーム製作は派生的な収益確保の一手段と考えて頂いて、同人誌を作る場合に比べてどうなのかを頭の中で比較し、コストやエネルギー、モチベーション、成功率などを検討して貰えれば良いと思う。

・ちなみにダンジョン&ダンゲロスは経費がざっと350万くらい掛かってる。まあこんなもんだよな、という数字で、一応なんとか黒字化している。具体例の一つとして、この辺の数字も挙げながら説明していくよ。

・という感じで、今週末に行うミニ講義の宣伝でした。興味がある方はマンガ技術研究会でお待ちしてます。月額2000円! (うまく使いこなせるなら)すごく安い!!

・「うまく使いこなせるなら」と言ったので、ついでに書いておくと、イケハヤさんのサロンとかが、「カネを払わせた上にタダで仕事もさせる」みたいな感じで文句を言われたりもしてますが、こういうコミュニティをマジでしゃぶりつくそうと思うなら、「カネ払ってタダで仕事する」が本当にド直球の正解なんだよね。……と、私がそういうこと言ったら、会員のみんなを上手く使うためにこういう言い方をしているように思われるだろうけど、でもこれは本当に本当で、私が他のコミュニティに入っても(本気で使い尽くそうと思うなら)おそらくそうする。

・これを実践して億単位のカネを動かしてる人が知り合いにいたりするので、本当にガツンとやりたい人は目先のカネよりコネ形成を優先した方がいいですよ。まあ、そのコネを使って億単位を動かせるかとなると、それにはすごいエネルギーやパワーが必要ではある。

 *

・今日の産後HIGH DIARY。

・あと、ワールドトリガーの4巻を読んだので感想ツイートまとめを更新しておきました。

 Togetterさんにピックアップしてもらえた……。

・ジャンプの感想も書いたよ! こちらは支援者限定記事です。

 *

<今後の活動予定>

7/28  マンガ技術研究会定例会
8/11 夏コミ(西F34b)
11/23 ゲームマーケット

※毎週金曜夜:ダンゲロス・ボードゲーム会(in東中野ディアシュピール)

お布施の窓口:https://www.pixiv.net/fanbox/creator/1149979

 - 日記