【2/8-9】ネゴシエイターのログ

   

【2/8】

昼:肉野菜炒め、米
夜:サンドイッチ

・最近、一日四時間労働がちょっとだけ達成できているというか、労働時間が減っている。

・…………コツというか、まあ、あんまり良くないんだけど、午前中にだらだらして過ごし、午後から仕事。夜になったら妻が帰ってくるので強制終了。これで一応労働時間の削減はできている……。

・本当は午前中にガッツリやって、午後からは優雅にインプットの時間に当てたいのだが、なかなか難しいのである。実際は昼飯を食いながら仕事して、そのまま妻が帰るまで仕事してたからなぁ。

・で、そんな感じの午前のだらだらタイムを利用して、狂気太郎先生の『殺人鬼探偵』を読み返してるんだけど、やっぱりすごい作品だな。いまちょうど殺人鬼モノの構想を練っているので非常に参考になる。

・依頼人が探偵に仕事を依頼し、探偵が事件を解決するという作り自体はオーソドックスなものだが、そこは殺人鬼探偵なので、概ね以下のような形でストーリーが進行する。

依頼人が訪れる → 依頼前に探偵が依頼人を殺す 
依頼する → 時々探偵が依頼人を殺そうとする(依頼に成功した後は殺されることは比較的少ない)
探偵が外に出る → 通行人を殺す
探偵が聞き込みをする → 聞き込みの途中で相手を殺す
敵アジトへの侵入を考える → 侵入のために第三者を殺す
敵アジトに侵入する → 全員殺す
救出対象に辿り着く → 救出対象を殺す
依頼完了後 → 無関係の人間を殺す

・聞き込みのシーンで急に殺しだしたのはびっくりしたな……。「それ、情報源! 殺したら話が進まねえじゃん!」って思ったけど、進むんだな、これが。

「あなたはご近所の方ですかな」

 黒贄が尋ねると、老人はすぐ隣のアパートを指差した。

「そこに住んじょるが。あんたは何もんかね。ここの人達んことを知っちょったんか」

「いえ私は探偵でしてね。火事のことを調べています。あなたはここが火事の時に居合わせられたのですかな」

「ああ、おったよ。二週間も前になるか。夕方の時分じゃったろ。いきなり悲鳴が聞こえてきてのう。わしらは何も出来んやった。中学生の坊主なんか、火達磨んなって玄関から飛び出してきたが、消火器を使っても消えなんだ。そりゃ凄い叫び声じゃった。今でもあの悲鳴が、わしの頭にこびり付いちょるよ」

「ほほう、頭にですか。ほりゃストライク」

 気軽に言うと黒贄は右腕を振り、ボーリングの球で老人の頭を殴りつけた。バギョン、と嫌な音がして老人の頭が破裂した。

 この後、駆けつけた婆さんも殺して、計百五十人弱を殺し、翌日も同様の大量殺戮行為を働く(すると犯人が現れる)。

 
【2/9】

昼:つけ麺
夜:ピザとかワインとか

・毎週金曜は定例のダンゲロスボードゲーム会。今は新ルールの「ダンゲロス・ネゴシエイター」をテスト中だ!

 今回のネゴシエイターでは、ルール上、「交渉」が可能であり、交渉によりまとまった事柄はルールに準じる強制力を得る。ただし、相手は交渉をふつうに断れるので、本当に相手の心を動かす交渉をしつつ、自分の利も確保しなければならない。

・いま現在の問題点は、3人プレイ時、「決戦パートにおいて、Aさんが死ぬまでお互いを殴らない」という交渉をBさん、Cさんの間で締結するのが強すぎるのではないか?(Aさんが可哀想なのではないか)というもの。今回、実地で実験してみたので、そのログを残しておこう。3人プレイで、参加者は架神、よもぎ餡さん、グリバーさん。


よもぎ餡「(1ターン目)グリバーさん、決戦パートで、架神さんが死ぬまでお互いを殴らないWin-Win同盟結びましょう」
かがみ「グリバーさん、それ、断ってくれたら、おれが次のターン同じ条件で結びますよ、かつ、1枚カードを譲渡しますよ」
よもぎ餡「じゃあ、僕は今すぐカード1枚と武器を付けます」
グリバー「それはよもぎさんと結んじゃうな~~~!」

状況:
よもぎ → かがみが死ぬまでグリバーを殴れない
グリバー → かがみが死ぬまでよもぎを殴れない

※かがみが一人不利な状況。よもぎとグリバーは同条件なので、お互いに相手よりも戦力を上回る必要がある。普通に考えると、この状況のかがみは非常に厳しく、1ターン目で勝利の芽を摘まれたに等しい状況だが、テストプレイなので、ここから挽回する方法を色々模索した。


かがみ「よもぎさん、一刀両ちゃん(※)をくれませんか?」 ※かがみのコンボパーツ。入手したらかがみがすごく強くなる
よもぎ「見返りは?」
かがみ「決戦パートでグリバーさんが死ぬまでよもぎさんを殴りません」

状況:
よもぎ → かがみが死ぬまでグリバーを殴れない
グリバー → かがみが死ぬまでよもぎを殴れない
かがみ → グリバーが死ぬまでよもぎを殴れない(殴りかかってきたよもぎを殴り返すのはOK) +強カード入手

※よもぎ、グリバーの互角のライバル関係をかがみがあえて崩して、よもぎ有利な状況を作りつつ、かがみが自分の戦力を強化。グリバーが追い詰められた形となる。


グリバー「かがみさん、おれの刀あげますから、おれに対して決戦でアイテムを使わないでください」
かがみ「それプラス、ムーの能力をおれに使わないというのも付けてください」
グリバー「くっ……わかりました……」

状況:
よもぎ → かがみが死ぬまでグリバーを殴れない
グリバー → よもぎが死ぬまでかがみを殴れない
かがみ → グリバーが死ぬまでよもぎを殴れない(殴りかかってきたよもぎを殴り返すのはOK)、グリバーにアイテムを使えない +強カード&強アイテム入手

※グリバーが劣勢を覆すべく、かがみに対して交渉。かがみはグリバーしか殴れない上に、グリバーにアイテムが使えない状況。つまり、よもぎ餡相手にはアイテムが使えるので、グリバー的にはかがみがよもぎ餡の戦力を削ってくれるのがベスト。かがみはグリバーを殺せさえすれば、潤沢なアイテムを保持した状態でよもぎに挑める。

<結果>
かがみ:グリバーを可及的速やかに殺すための布陣で挑むが、グリバーの対策が完全だったため、強アイテムを抱えたまま一番に脱落。
よもぎ:この状況を見越した布陣を組んでおり、接戦を制した
グリバー:よもぎ相手に接戦までもつれ込むも、大銀河のプレッシャーの前に敗北。

結論:
初手Win-Winの同盟交渉を喰らっても、必ずしもそこからクソゲー化するわけではない(圧倒的劣勢なかがみにも交渉次第でやりようはあった)。というか、結構楽しかった。どういう状況でも戦い方はある。しかし、バランスが良いと言えるかどうかは疑問。また、交渉力がなければ、初手Win-Win同盟の段階で「詰んだ」と思っても仕方ない(クソゲーと感じる人が絶対にいそう)。

対策:
ネゴシエイターの中でも「中級者用」「上級者用」「超上級者用」に分けて、さらにルールや禁則事項を細分化すべきか?

 - 日記