【マンガ新連載研究会】『HiGH&LOW q-sword』を読む

   

 今回は週刊少年マガジンから『HiGH&LOW q-sword』を取り上げました。

・かがみ「なんか…すごかったですね…」ごとう「すごかったですね…」(1:19)
・かがみ「ごとう先生はまず冒頭の、このハイアンドローの普通の説明からして意味分かんなかったですよね……」(1:45)
・ごとう「漫画って色々あるんだなあ……って思いましたね」(6:20)
・ごとう「原作見てない人は置いていくってスタイルなのか、見てない人も魅力に気付いてくれって感じなのか」かがみ「おれ、原作見てるけど、このノリはキツい」(6:40)
・ごとう「新しい見方の提案なのかな?」(12:31)
・かがみ「最終ページで鶏が出てくるじゃないですか。……このノリってなんなんですか?」(13:30)
・ごとう「……つまり、キャラがコケにされている」かがみ「コケーッだけに?」(15:50)
・ごとう「平和な世界が求められている? そういう時代感?」(19:45)
・かがみ「ハードな世界の裏に優しさがあって欲しいという願い……けものフレンズに皆がハッピーエンドを望むように……」(21:25)

 いやー、きつい! 分からん!! 先日、マンガ新連載研究会の本チャンの方でも(メインコンテンツである月イチの研究会)清水しの先生の『メシノトモ』(ゴーゴーバンチ)を取り上げましたが、こちらも女性向けのニュアンスの強い作品で、「女性の感性をピンポイントで刺激する要素」って、やっぱ分かんないんすよ。でも『メシノトモ』はまだ何とか理性で分析可能な感じがあったけど、こっちは本当に分からない。なんで急に鶏が出てくるのか、どうしてアルカパを引き合いに出すのか、全然分からない。すごく独特の「感性の文脈」とでも言うべきものが存在していて、その文脈を踏まえている人達にはきっと共有できる面白さなんだろうなあ、という感じです。

 まあでも、こういう機会でもなければ、こういう作品に触れようとは思わないだろうし、真剣に考えることもないし、「自分の感性では全然分析できない世界」があることもはっきり認識できなかったと思うので、その点では良かったです。ていうか、その点が一番勉強になったかな……。

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 マンガ新連載研究会では毎月一回、新連載を一作品取り上げて検討・分析を行っています。単に議論するだけではなく、実際にみんなで「もし***だったらどうなっていただろう?」という別案ネームを描いてみたりもします。この点が当研究会の色濃い特色で、様々な対案が出てくることにより、作品の構造や特色が明確に浮き彫りになるのです。めっちゃ勉強になる。

 とはいえ、ネームを描いたことのない人も棒人間で良いので大丈夫ですよ! お気軽にご参加下さい!!

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