【マンガ新連載研究会】『ROBOT LASERBEAM』を読む【第一話に謎を仕込む?】
マンガ新連載研究会出張ラジオ、今回はジャンプから藤巻先生の『ROBOT LASERBEAM』を取り上げました。
・かがみ「スポーツ漫画の第一話には嫌なスポーツマンを出さなければいけない、ってそんな重要なメソッドなの?」(2:19)
・これは漫画の教科書? それともテンプレ?(3:18)
・「すごいヤツに主人公を認めさせるパターン」を外してきた?(6:10)
・第一話に仕込まれたミステリー(6:45)
・ごとう「ロボくんのキャラ、女の子ウケしそう。というのは……」(10:00)
・代償があればキャラに才能があっても許される(11:29)
・ごとう「ドラマ作りってキャラの対立が大事だけど、ゴルフって構造上、同じ穴を目指すから対立が難しいよね」(16:26)
・ごとう「この第一話……もう一ネタ仕込んでるのでは……?」(19:27)
・かがみ「概ねテンプレートなのだけど、一点、不思議なミステリーが含まれている」(26:30)
かがみ「でも、このミステリーに気づく読者ってあんまりいないのでは?」(27:45)
・概ねテンプレなんですけど、第一話の中に「解けない謎」がこっそり一つ入ってまして、しかもそれは大抵の読者は「そもそも気づかない謎」だとも思うんですよねえ。
・ラジオではその点で結構盛り上がったけど、それはあくまで気付いたから盛り上がれたわけで、世の中の大抵の漫画読者は、おそらくこのブログの読者からは信じられないくらい「漫画を読み飛ばしている」ので、ふつうは気付かないんじゃないかなぁ……。気付かなくてもいい、という前提で描いてるんだとは思うんだけど。
・このミステリーが効果的に機能するかどうかが分かるのは2話以降かな。
・後はラジオでも言ってますけど、キャプテンが好きです。第一話のキャラの中で一番キャプテンが好きです。いとおしい。
・あの年齢なのに、ものすごく円熟した人格ですよね……。ロボ君の、あの非礼に近い数々の言葉を「まあ彼の個性なんだし」という感じで受け流しているのがすごい。
・今回はちょっと内容的な言及が多くなっちゃったけど、マンガ新連載研究会では基本的には技術的な分析を行っております。月イチで参加型の研究会を行い、一作品を取り上げてガッツリとやります。クリエイター向けの講座ではあるけど、クリエイターではない人も、逆に参加することで「よっしゃ、いっちょクリエイトしてみますかな」となるかもしれないので、臆さず参加してね!