【8/11-12】PRテロを終了します
・これまで続けておりました「全てのツイートに#PRを付ける」テロ活動ですが、この度、終了したことをご報告いたします。
・終了理由は「国民主権党に負けて落ち込んだから」です。
・そもそも何故私が全てのツイートに#PRを付けるようになったかと言えば、アナ雪ステマ騒動の時に、みんなが「#PRつけろ」「 #PRつけろ」とあまりにウザったかったので、「それなら全員が全てのツイートに#PRを付けて#PRの意味を事実上破壊しようぜ」というテロ行為なのであった。
・「#PRを付ける」というルールが業界的に生まれると、今度は、本当にそれで誰かが困っているのか、とか関係なく、ただ、「そういうルールだから」というだけで、「#PRをつけろ!」と騒ぎ出す連中がでてくる。全く辟易したのだ。
・それともう一つ。私に言わせれば、現代人は「事実」に対して潔癖すぎる。彼らは、確実な事実だけを見つめて生きていきたい、と考えている。
・だが、そんなものは幻想なのだ。確実な事実に見えるものでも、その背面には何らかの意図や演出が含まれている。むしろ、そういった意図や演出が含まれているというマージンを含めて事象を捉えるべきである。そうでなければ危険ですらある。
・これは宗教を見る姿勢にも通じるのだが、多くの宗教団体が打ち出す世界観は「事実ではない」。事実ではない「虚偽の情報」を信じることを、人々は恐れている。恐れて、遠ざける。遠ざけた結果、どうなるか? 別の角度からにじり寄ってきた「虚偽の情報」をコロッと信じるのである。遠ざけてるから免疫がないのだ。
・なお、「事実」だの「虚偽」だのをカッコに入れてるのは、これらは本来もっと曖昧なものであって、良し悪しの価値判断と結びつけるのは難しいものなのだが、ここでは便宜的にこのような言葉を使っているからだ。なぜ難しいのかと言えば、そもそも人間が世界を認識する際には必ず物語性が介在するからなのだが、あまりこの話をするととっ散らかるので、今回はしない。
・というわけで話を戻すと、皆さんは「#PR」さえ付いていれば、企業広告か発話者の自然な感性に基づく発言であるかを峻別できて、事実のみを見つめ、誰にも騙されずに人生を送ることができると、そう考えているのである。そんな訳ないだろう。馬鹿か。
・実際は#PRの付いたツイートにも、#PRの付かないツイートにも、その背後には文脈が存在する。「なぜ#PRを付けたのか」「なぜ#PRを付けなかったのか」そこまで含めてツイートの意図を考えなければならないのだ。
・個人的には事実と虚構はもっと曖昧であって構わないと思ってる。そういう意味で『水曜日のダウンタウン』は素晴らしい。先日もクロちゃんが「弁当を食うか、助っ人を呼ぶか」の二択を迫られていたが、裏ではスタッフから「弁当は食べていいですから、食べてないフリをして助っ人を呼んでください」と言われていて、弁当を食べる姿が放映されていた。あの番組はああやって「バラエティ番組の裏ではこのようなウソがたくさんありますよ」と示し、事実と虚構の境を曖昧にしている。それすらもエンタメに昇華しながら、われわれ視聴者に「正しいバラエティ番組の楽しみ方」を示しているのだ。ウソはあるが、楽しく騙されて、笑うべきである。
・現代人の「事実」に対する潔癖性は危険であると私は感じている。実際の世界はもっとあやふやだからだ。その、あやふやさのマージンを本来は常に織り込まなければならない。だから私は皆さんの潔癖性がムカついたので、衝動的に#PRタグの意味合いを破壊しようと考え、テロ活動を開始し、志を同じくする方々にも#PRを使うよう呼びかけた。
・が、特に誰も真似をしてくれなかった。
・翻って、今回の国民主権党である。彼らの行為は非常に迷惑であるので、まったくもって止めて欲しいのだが、しかし彼らも伊達や酔狂でやっているわけではなく、彼らには彼らの信じている世界観があり、それに基づいて意図してメッセージを発しているので、そのこと自体は認めざるを得ない(認めた上でアホだバカだと言うべきである)。
・彼らのメッセージの届け方は極めて破壊的であり、自身のメッセージを届けるために既存の文化や価値観を破壊しようとしている。これは本質的には私の行っていた#PRテロ活動と同じであるのだが、悲しいことに、まったくもって世間への影響度が違った。
・私の#PRテロ活動に同意し、自身でも行動したところで、デメリットはせいぜい「ツイートの文字数が最大137文字になる」「RTしてもらいにくくなる」「普通の感想を言っても回し者っぽく見える」程度しかないが、それでも特に誰も真似しなかった。
・一方で、クラスターフェスに参加すれば、数多くの人間からアホだバカだと蔑まれ、職場では村八分に遭い、子供はいじめられる。凄まじいデメリットが存在しているのに、それでも国民主権党のメッセージは届く人には届いて、あれだけの人数を動員し、ツイッターでも大騒ぎされた。
・私が丸めた新聞紙を「えいっ」「えいっ」と河原で振り回していた一方で、あいつらは棘付きバットのフルスイングで通行人に殴りかかっていたのだ。テロルの強度として完全敗北と言わざるを得ない。
・というわけで、しょんぼりしたので終了します。
・それはそれとして、先日、モンストの広告記事を書きまして、
これはガチでPR案件なのだけど、私の普段からの#PRテロ努力により、PR案件には見えないというですね…………いや、見えないかな? どうかな?? 本当に見えないのかな? うーん……。
*
・ジャンプ感想を書きました。
発表手段がいくらでもあるこの御時世、こと漫画に関しては「夢が破れる」なんてことはまずないわけで、その「夢」を何に設定しているかにもよるんだけど、本来の世界線の佐々木くんは、これはもう十分に「夢を叶えた」と言っていいと思う。
・多くの人は「プロ漫画家を目指して活動するも、商業誌掲載に至らず、諦めて就職した」を敗北と考えるだろうし、確かに「漫画活動」だけに限って言えば、まあ敗北ではある(「人生」のスケールで考えれば決して敗北とは思わないが)。
・しかし、佐々木くんのように就職後も漫画を描き続けて(この時点で私的には「漫画活動」でも成功と言える)、さらにそれがジャンプに掲載されて社会的に一定の評価を得たとあれば、これはもう十二分に成功と言って良いであろう。
・それで佐々木くんが職場でも頼られていて、仕事にやりがいを感じていて、家族仲も良く、健康であれば、これはもうスーパー大成功である。人類の上位1%に入る幸福度であろう。
・それに比べれば、他人の作品を盗作し、他人の可能性を奪い、その他人の生死にすら関わっている、なんて状況でプロ作家をしなければならない現状の佐々木くんはウルトラ超絶不幸であり、「君には私の一存で多大なる迷惑をかけたと思っている」 とか、ホントだよ、マジで反省しろよなお前、みたいな感じである。お前は佐々木くんの幸せな将来を奪ったんだぞ、分かってんのか。
・産後HIGH DIARY描いたよ。
まだ数秒ではあるけど、かなり再現性もあり、もはや歩くのも時間の問題と思われる。
村肝先生に褒められたのを妻に自慢したら、村肝ファンの妻はちょっとガチ嫉妬してきた。
・今度引っ越しをします。
現状は、朝、オムちゃんと一緒に起きて(起こされて)、オムツを替えてから朝ごはんを作り、妻を起こして、オムちゃんにご飯を食べさせている。その後、夫婦で一緒に着替えとか、保育園の支度をして、妻が送り出している。
・で、妻が就職したら、夜も私がオムちゃんの食事、風呂、寝かしつけをすることになるだろうから(残業ゼロの超絶ホワイト環境でなければ……)、専業主夫はともかく、兼業主夫と言っても過言ではない感じになるのではなかろうか。
・妻が外貨を稼いでくれるなら、私はそれでも一向に構わん!
*
<今後の活動予定>
8/19 初めての人歓迎会&今月のニュースと新連載を振り返る会(@マンガ技術研究会)
8/30 定例会 (@マンガ技術研究会)
※毎週金曜夜:ダンゲロス・ボードゲーム会(in東中野ディアシュピール)
お布施の窓口:https://www.pixiv.net/fanbox/creator/1149979
(FANBOXに月額課金すると、その溜まったお金でかがみ家が豪華客船でクルーズします)