【1/28-31】木戸銭払え

   

・2月に豪華客船に乗るので、FANBOXの方で寄港地情報を募集しています。

 衝撃的だったのは、神戸の観光地を調べながら、「なんか……ピンとこないな……でもあの有名な神戸だから何か良いスポットがあるはず……」と思ってたらFANBOXのコメントで、「神戸在住だが、ここには何もない」と言われたことですね……。

・神戸……あんなにビッグネームなのに、そうなのか……。

・でも、私の地元の福山も全くこれといった観光地がない。福山城しかないんじゃないか、マジで。

・すぐ近くにある尾道に行った方がいいぞ……。

・というわけで観光情報を募集しているのですが、特に沖縄そばのオススメ店はぜひ教えて欲しいので、皆さんよろしくお願いします。

・産後HIGH DIARYも描いたよ。

 隣で寝たふりをしていると、顔をひっかき、つねり、くしゃみをぶっかけ、私がたまらず目を開けると、「やっぱり起きてた~」みたいな顔でニヤッとしてくる。

・ジャンプ感想も書いたよ。

 今週のサムライ8、作品を見る目がガラッと変わった。「はぐらかす定型文がすごく多い」として話題になってた本作だけど、あれ、意味なくはぐらかしてたわけではなくて、宇宙観の根本に唯心論や観測者問題的なのがあって、それでああいう会話にならざるを得なかったのだ。「なかなか核心を教えてくれないイライラするまんが」という認識から「核心に至る情報を模索するまんが」へと認識が変わった。

・しかし、やっぱりまんがとして面白く成り立っているとは言い難いなあ。今週の不動明王が延々と喋ってる1話とか、私は面白く読めたけど、普通のまんがとして考えるとだいぶ厳しいと思う。岸本先生のチャレンジ精神はものすごく伝わってきたが、少年まんがという形式に落とし込むこと自体は失敗していると思う。

・けど、だいぶサムライ8に対する感情がポジティブになった。私は「まあこんなもんでいいでしょう」みたいな、「何となく良い話にまとめました」的なやつが大嫌いなんだけど、作者にやりたいことがあって、それをぶつけた結果であれば、失敗してようが不出来であろうが一定の評価はしてしまう傾向がある。『トーキョー忍スクワッド』は本当につまらない漫画だったと思うが、タピオカを口から飛ばすシーンとかは「原作者が心から面白いと思って描いてるんだろうな」と伝わってきて嫌いじゃなかった。

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・なんかまとめられてた。

・こちらとしてはいつもどおりのルーティーンをこなしているだけなのだが、外野は大騒ぎしているな、という感じである。

・おそらく、私は情報に対する感覚が多くの人と違うと思うのだが、そもそも私には「誰かが何か絶対的に正確なことを言う」という感覚がない(というか、その感覚は「信仰」だと思う)。それはもちろん自分自身に対しても同じで、私も人間なので誤読もあるし文化的背景を理解していなかったりもする。なので時には(?)トンチンカンなことも言う。だが、それは人間だから仕方なく、誰かが適切に批判して私の見識を改めさせれば良いことである。

・だから今回のような私の感想に対して、私が求めている意見は、「かがみさん、分かんないんですか、これはこういう狙いですよ!」とか、「こういう層はこういう作風を好むんですよ!」とか、そういうのである。それを得て、私は「なるほど、そういうのもあるのか」と知識を蓄えていく。それがトレーニングと言う意味だ。マンガ技術研究会の内部ではこれはある程度まで成功しており、ツイッターではより多角的な意見を求めて同じことをやっている。

・これは男爵ディーノでジャンプ感想を書いてた時から同じ姿勢なのだが、基本的に自分の感想は「呼び水」と考えており、それを土台とした皆さんの議論こそが男爵ディーノのメインコンテンツだったと考えていた。私は蛮勇をふるって恥をかくのが仕事であり、それを皆さんが是正し、自他ともに見識を先に進める。そういった一連の流れ全体がコンテンツであり、私の「芸」だ。

・私の過去の記述は今思うと恥ずかしいものもたくさんある。それを消さないのは、指摘されて、 恥ずかしい思いをして、 考えを改めて、そして今に至る(今後も変わっていく)という、情報の総体こそが重要だと思っているからだ。

・例えば今になって思うのはブリーチは正しかったということだ。過去にも何度か書いたが、久保先生のおっしゃるとおり、週刊少年漫画はライブ感で描くべきだ(少なくともその選択肢は有効だ)。だが、当時の私は分からなかったし、漫画評論家の泉さんから指摘を受けても当時は理解できなかった。「そんなわけあるか」と思ってた。

・「ライブ感」を理解できなかったのは今にしてみれば恥ずかしいが、残しておく。あれだけ理解できなかった私が今は理解しているという事自体が、「実際に週刊連載をする」という経験の意味合いを示しているからだ。「ライブ感」に対して疑義を感じている層にとっても、私の変節は説得力のある思考材料となるだろう。

・話を戻すと、だから、今回、ゴリラスロウ先生がこちらのよく分かっていない点に対して、作者自ら解説を加えてくれたのは、一連の「勉強」をしている身としては存外のボーナスであり、ツイートで書いている通り「感謝しかない」わけである。つまり「反論は大歓迎」なのだ。

・というわけで、上に書いている通り、みなさんが大騒ぎをして一時の興を得るのも良いと思うが、そこを楽しんだのであれば、ぜひ実際に漫画を読んで感想を書いて、ツインズシングの宣伝に繋げたり、私の知見の涵養に繋げて頂きたい。まあ、楽しんだのだから、そのくらい良いじゃないか(無料で読めるよ)。

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<今後の活動予定>

2/12-20 豪華客船
3/1 定例研究会

※毎週金曜夜:ダンゲロス・ボードゲーム会(in東中野ディアシュピール)

お布施の窓口:https://www.pixiv.net/fanbox/creator/1149979
(FANBOXに月額課金すると、その溜まったお金でかがみ家が豪華客船でクルーズします)

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