【8/21-22】キリスト教と戦争よんだ

   

【8/21】

朝:やばい
昼:思い出
夜:せない

・ややだらだら気味ながらもいろいろと作業などした。

・そういえばオススメされてた、これ見たんすよ。「ほんとにあった! 呪いのビデオ~THE MOVIE2」

ほんとにあった! 呪いのビデオ~THE MOVIE2 [DVD]
ブロードウェイ (2003-11-21)
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 白石晃士監督作品。監督作品……でいいんだよね?

・面白かったけど、これまでのシリーズ作品の流れを踏襲しているためか(これまでの作品を見ていないから何とも言えないけど)、その後の白石監督作品に比べるとやっぱり薄味に感じてしまった。

・で、夜に仕事の合間にニコ生で「監死カメラ一挙放送」なるものが放映されているのを見つけてしまい、ちらっと見てみたら想像以上に面白かった。大学生が除霊と称して花いちもんめをしながら日本人形を蹴り飛ばしたり、叙霊食堂なる場所でやたら塩辛い料理を食わせて除霊したり、廃墟に行って酒を飲んで泥酔し周りで怪奇現象がバリバリ起こってるのに気付かず眠り続けるとか、そんな感じ。コワすぎとは別のベクトルでふざけてやがる。

・生放送でキンタさんなる女性(金田さん)が廃墟に行って怪奇現象に遭遇する……という「生でコワすぎ」みたいなこともやってたんだけど、こっちも面白かった。横パーン、横パーン。また一挙放送やって欲しいな~。

【8/22】

朝:お茶漬け
昼:野菜炒め、中華スープ
夜:酒

・今日は本来オフなのだけれど、まあお盆休みでしっかり休んだしいいか、ということで、主に資料を読んでた。

・夏目漱石の作品で一番つまらなかった『三四郎』も読み返してるんだけど、三四郎が美禰子への恋心を抱いているという前提を知った上で読むと、まあまあ読める。初読時は本当に何で恋心を抱いたのか全然分からなかったからな。再読してもそこはやっぱり分からんのだけど。

・あと、「キリスト教と戦争」も読み終わりました。

キリスト教と戦争 (中公新書)
石川 明人
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「従軍司祭っているけど、一体どういう気持ちで人殺しである軍人のために祈ってるのー?」といったわれわれの素朴な疑問に答えてくれる本。

戦争と平和に関する議論においては、しばしば、「キリスト教徒は言っいることと実際にやっていることが違うではないか」という批判がある。だが、その批判は必ずしも正当ではない。というのも、見てきたように、カトリックもプロテスタントも、そもそも場合によっては暴力や武力行使をはっきり是認することがあるのだから、キリスト教徒たちの言行は、おおよそのところではむしろ一致しているのだと開き直ってもよい。

これはみんな覚えておいて良いと思う。「キリスト教って愛とか平和とか言う割にはバリバリ人殺すよな」に対して、「キリスト教は場合によっては暴力を是認してるのでダブスタではない」という回答。これ実はそうなんだけど、キラキラしたイメージが強すぎて(そして日本のキリスト教徒が平和主義寄りなのもあって)傍からはダブスタに見えちゃうんだよね。

 十字軍、魔女狩り、異端審問などが行われていた頃のキリスト教と、そのようなことはしていない現在のキリスト教と、その中身は基本的には何も変わっていない。聖書は昔も今も同じものが用いられているし、昔と今とで教義そのものが大幅に変更されたわけでもない。宗教そのものが変わったのではなく、社会の状況、人々の考え方、価値観、態度が変わったのである。

これは結構ショッキングな一文。

愛と平和を説く宗教に血なまぐさいイメージが内包される理由は、逆説的ながら、信仰の目指すものが平和だからである。調和の状態を、説得力を持って描くためには、宗教はむしろ混乱や不調和とそれを封じ込める能力を強調しなければならない。

本論からはやや外れるけど個人的に興味深かったのがここの箇所。数年来の日記読者はご存知の通り、私は「おもしろ宗教仮説」というもの(信仰はその宗教のストーリー性や世界説明の整合性、ドラマ的な面白さにより獲得されるのではないか説)を以前から提唱しているのだが、これもその裏付けとなるのではないか。「平和に至る状態」をカタルシス(面白さ)だとするなら、そのために困難(混乱や不調和)を用意せねばならない。これは少年漫画で言えば、敵が現れて、主人公が倒し、平和が訪れる流れと同じだ。

・これを敷衍していくと、不安で混沌に満ちた世界を何らかの力により秩序立てようとする働きが「面白さ」に繋がるのだと思われるが、あんまりやると別の話になっちゃうので、またの機会に。

 - 日記