今月号の月刊ヤンマガ（月曜発売）で僕が原作の「戦闘破壊学園ダンゲロス」コミカライズがスタートしました。作家は「競技ダンス部へようこそ」の横田卓馬先生です。先日、結婚式に出席してご挨拶させて頂きましたー。引き出物は月刊ヤンマガだった！
ハンター
ライダーズハイって、たぶんランナーズハイが元ネタだよな。ということは、ツボネさんはやっぱり乗られてる時、気持ちがイイということなのだろうか……。
・密告者
「密告者」は意外なまでにクローズアップされてきたなあ、という印象。実を言うと初出の時は、ある種のご都合主義の言い訳としての「密告者」だと思ってたんだけど（「イルミはここまで知ってるよ」というための使い捨て設定）、それが今では犯人探しの要素にまでなってきましたね。「密告者」のせいで、キルアはいろいろ頑張ってるのにすっかり場所を特定されてるし、ツボネですら「使い手」と考える程に「密告者」の高い実力も示唆されてる。ここまで来るとポッと出の新キャラが犯人というわけにもいかないだろうから、それなりのネームドキャラが「密告者」として現れるんだろうなあ。思いつくのはこんなところ……？
○カルト：紙を使った能力は「監視」「盗聴」用途には有用。「密告者」の性質にもっとも合っているが、ツボネを恐れさせる程の実力かと言えば……？？ 旅団でレベルアップした、とも考えにくい。
○クロロ：イルミと縁があって、ツボネを警戒させるほどの実力者といえば、クロロや旅団員辺りか？ 旅団員というよりはクロロだと思われる。除念周りで何らかの取引があったとすればありえるラインだが、ここでクロロ登場は話が膨らみすぎるきらいもあり。
△シルバ：実は全然息子のことを信用してなかったオヤジ。ツボネを遣わしたのは「敵を欺くにはまず味方から」的な？ しかし、微妙。
△マハ：キルアの家庭内相関図でも「ノータッチ」とされていたマハが、実はイルミ寄り、という可能性はなきにしもあらず。しかし、この印象の薄いキャラが犯人では読者の驚きを得ることはできないだろう。メタ的な意味で微妙。
△ゴトー：実は死んでない、ずっと身近で観察していた、など、可能性はある気がする。しかし、殺したつもりになっていたヒソカの株も下がってしまうし、微妙。それに密告者なら、キルアと連絡が取れた方が好都合だしな。
△アルカ：アルカ本人が既に針で操られている……？？ もしくは以前に「お願い」で密告者にさせられた？？ しかし、それならそれで、連絡の過程でキルアが気付きそうなものではある。
☓ミルキ：実はスゴイ実力の念能力者だった！ …………いやあ、ないな。
うーん、分からん。◎の付くキャラがいないぞ。
・清凛隊
カッコつかねええ～～～～。
「ラトゥーンとケンザキから応答が無い」のシーンで、「おいおい、この人たち大丈夫かよ」と思い、「オレが行くしかあるまい!!」で、「ブシドラさん、カッコイイけど凄まじい死臭だな」と感じ、「テラデインは愚直でブシドラは大雑把過ぎる……!!」で、こいつらはイルヒソの相手にならないんじゃなかろうか、と思ったところで、「全滅だ！」。ショボイ！ ショボイよ、テラデインさん！
しかし、ここまで一方的にやられちゃうと、ハンター世界全体におけるパワーバランスが崩れそうで、ちょっと心配しちゃうな。ブラックリストハンターでシングルハンターであるブシドラさんが描写もなしにやられちゃうんだから、ヒソカの強さを際立たせるためとはいえ、ハンター業界全体の底が見えちゃう感じ。ブシドラさんとか、もうちょっと強くても良かったんじゃないかなー。旅団員くらいの実力はあるのかと思ってた（だってブラックリストハンターでシングルならＡ級首も相手にしなきゃいけないわけでしょう？）。
戦闘面だけでなく、ダブルハンターで人望も厚いテラデインさんが、焦ってる描写もちょっと残念。もっと余裕を見せて欲しかったけど、今回のシリーズは「これだけのハンターに睨まれても余裕を見せてるイルヒソ」の方に重点があるんだろうな。今回「強い敵役」はイルヒソが一手に担ってて、ラストもキルアがあんだけ頑張ってるのにイルミの方はまだ余裕見せてるからなあ。
・選挙
ジンがあっさり落ちた……！ 前回ギリギリ引っ掛かってたから、「ここから何かやってくれるのか？」と思わせといて、普通にドロップアウトかよー。この分なら次あたりでレオリオも普通にドロップアウトしそうな気がする。
ところで不成立に終わった第六回で、イックションペ票が突然ゼロに落ち込んだのが地味に気になる！ 何があったんだろう？？
ナルト
以前から「ナルトのＭ奴隷では？」と噂されていた九尾さんですが、本当に調教完了していました。それにしても今週のナルトは分かりにくいな……。台詞での説明がないと何をやってるのかよく分からん。輪廻眼とかの設定をイマイチ覚えてないのも原因とは思うけれど。カカシ先生が「ペインの能力を確認するぞ！」と言い出した段階で「……？？？」って感じになった。
ワンピース
設定羅列に過ぎない海軍後日談が面白いや。しかし、仮にも公的機関がトップ争いを決闘で決めるってのはどうなんよ。そこらの海賊みたいだなー。実際に青キジがいなくなって戦力はガツンと落ちただろうし、利口なやり方とは言えない。青キジ脱落の補填として用意された「策」というのは、バギー船長の下に届いた手紙となんか関係あるのだろうか。
カリブーさんの立ち位置は未だによく分かんないな。てっきり、彼がしらほし姫をさらうことで話が動くのかと思ったけど、あっさり吹っ飛ばされちゃって……。単なるギャグで終わるのかと思ったら、「カリブーの奪った財宝を追う」というよく分からない動機でカリブーさん絡みがまだ続いていくとのこと。それほど重要とは思えない事柄で話を転がそうとしているためか、カリブーさん如きをルフィたちが追いかける展開になんだか違和感のようなものを感じちゃう。正直、最初見た時は「あー、尾田先生、巨大人魚とスライムの粘液プレイが描きたかっただけなんだなー」と思ったくらいだもん。
まあ、でも、カリブーさんは追いかけて適切な処置を講じないとだね。吹っ飛ばしただけでは死なないワンピース世界では情報封鎖も難しいからなあ。カリブーさんを殺すか仲間にする以外にポセイドンの情報を守り通す術が思いつかない。
リボーン
相変わらず白蘭一派の何が強いのかさっぱり分からないので、戦闘シーンは微妙だったけれど、最後の呪解コロネロの狙撃シーンだけはカッコよかったです。真正面から戦わない辺り、漁夫の利を狙う辺りが、やっぱりバトルロイヤル物の醍醐味だよね。この手の狙撃はまず滅多に当たりゃしないんだけど、ボスウォッチの一つや二つはキッチリ破壊して欲しいところ。しかし、コロネロって一応、リボーンチームと同盟を結んでるはずなんだけど、ツナごと一挙にやっちゃっていいのかね。
ブリーチ
いろいろさっぱり分からんが、月島さんが元気に生きてるのが特に良く分からん。あなた、今にも死にそうな勢いじゃなかった？
これ、白哉さんの株も下がっちゃうんじゃないかなー。リルカが庇わなければルキアが斬られてたわけで、そうなったら白哉さん、毎日後悔しそう。「もう倒したと思っておうちに帰ったのに、まさか意外と元気で妹が斬られるなんて……」みたいな。
トリコ
「食べ合わせ」だけでなく、ライブベアラー側にもコーティングの奥の手を残していて、それをもチーズ白菜で攻略している辺りが良かったです。「チーズ白菜」が攻略の決め手になるという指摘も、「食べ合わせ」が問題という指摘もあったけれど、予想通りとはいえ、それをふんだんに盛り込んで逆転に次ぐ逆転を用意してるあたりサービス精神たっぷり。全ての設定が後出しではあるけれど、それでも満足できる展開だったと思います。
……が、それだけに、最終的には実力行使に出たライブベアラーさんが残念。まあ、当たり前のようにイカサマしてくる彼の性格を考えればそうなるんだろうけど、あそこでの実力行使はあまりにも三下すぎる。小松の技量を見抜いていたという点で、イメージアップの要素もあっただけに、あれはちょっと残念でした。一方、トリコがポイズンポテトを食っちゃう展開は、意外性がありながらも、「オレにはハズレ食材など一つもない」からすれば納得の展開。あれだけ言い切ってポテト食わなきゃ詐欺だもんなー。
総じて、持ち上げるべきキャラ（トリコ）は持ち上げて、憎まれキャラは下げるだけ下げる、という少年漫画らしい作劇ではあったと思います。僕はあまりそういうのが好きではないのだけど。ライブベアラーさんも基本的にはロクでもない人だと思うけど、そこまで三下にして欲しくなかったというか。上位ランキング料理人全体の評価が下がってしまうというか。なんつーか、カイジがＥカードで利根川さんに勝った後で、兵藤会長が実力行使に出て「カネなんか払わねーよ！」ってなったら、「それはなんか違うよな」って思うじゃん。そんな感じ。兵藤会長は悪党であっても三下ではないよ。
★宣伝：今日発売の月刊ヤンマガで漫画版始まったよー。
