【4/7】マスコミとインターネット (The 男爵ディーノBLOG)

　TBS「サンデージャポン」の話です。

　話の流れとしては、「サンデージャポン」の街角インタビューに同じ人物が４回も出ていて、それに対してTBSが「バラエティー番組なので演出の範囲内だと考えているが、視聴者に誤解を与えかねないものだった。今後はインタビューする予定はない」と答えたというもの。僕が日参して楽しく読んでる「痛いニュース」では、「また捏造か！」「世論操作だ」とTBSが激しくバッシングされてます。

　僕も不二家の件は酷いと思うし、TBSを擁護する気は毛ほどもないのですが、しかし、これに関しては、おそらく騒ぐほどの問題ではないかと思います。理由は反対派の意見がしっかりしてるから。

>> 235. Posted by hage 2007年04月06日 23:01
>> 流れをぶった切ってあえてTBSを擁護する。
>>
>> お前ら、サンデージャポンをまともに見たことねだろ？
>>
>> あれは、情報バラエティーの皮をかぶった、報道番組を皮肉ったブラックジョークバラエティーだぞ？
>> レポーターのことをいちいち「ジャーナリスト」と呼んだり、インタビューではいちいち夜の生活のことを聞いたり、今回の秋葉ボーイも毎回番組を見てればネタだってすぐわかったぞ？
>>
>> 俺にしてみれば、お前らみんなﾈﾀﾆﾏｼﾞﾚｽｶｺﾜﾙｲ
>> ってなもんだ。
>>
>> おっと、朝ズバの件を含め、他はまったく擁護する気にはならんがな。

>> 535. Posted by 　 2007年04月07日 11:24
>> これは問題ないだろ。
>> 毎回見てればわかるが、同じ人物がしつこく
>> でてきたり、毎回変なコスプレしてる人がで
>> てきたりと、どう見ても仕込みってことがわ
>> かる。あれを見て本当に無作為にインタビュー
>> してると思った人間なんていないんじゃな
>> いか？
>> 逆に、数多くある、素人を使いましたって
>> 感じの放送をしでいながら実はプロダクション
>> とかから人集めてるバラエティ番組の方が
>> よっぽどたち悪い。

>> 560. Posted by shingyo 2007年04月07日 12:50
>> *235さんが全てだと思うんだけど。
>> ＴＢＳの体質がどうってのとは全く別問題で、この件は演出の範囲内でしょう。
>> またこいつかよ！みたいに田中が突っ込んでハハハ、で笑ってすむような演出に対してのこの突っ込みは、とても無粋に思える。
>> これに文句を言うって事は、テリー伊藤に「お前んとこのサンジャポは、八百長ばっかりやってんな！」って言うのと同じって事でしょう？
>>
>> 「え？今までのサンジャポの内容をどう思ってたの？」
>> きょとーんとされると思うんだけど。
>> 情報の正確性とか即時性とか、あの番組に求められてたか？

　要するに、「同じ人が何度も街角インタビューに出演する」という「ネタ」をやってたという話です。僕はこの番組を見てないから確たることは言えないのだけど、番組がこれをネタとして扱っており、普通の人にそれがネタだと伝わるなら、これはたいした問題ではありません。TBSが「問題があったことを認めた」というのも、おそらく「まさか問題になるとは思わなかったけど、実際に勘違いした人がいたようだからやめにしよう」というものでしょう。その結果、「バラエティー番組なので演出の範囲内だと考えているが、視聴者に誤解を与えかねないものだった。今後はインタビューする予定はない」というコメントに至ったわけです。問題ないと思っていたけど、「問題あるんじゃないか」という声が出たので反省してそれからやらないことにしました、という至極当然の流れであり、騒ぐほどの問題とは思えません。

　しかし、にも関わらず、痛いニュースのコメント欄では、みんな思いっきり叩いてるわけです。コメント欄には「あれはネタにはとても見えなかった」というカキコミは一切ないので、おそらく見た人はネタだと分かる代物だったのでしょう。であれば、やはり叩くほどの問題ではないわけです。では、そこで上記の擁護意見に対するレスを見ていきましょう。

に対するレス

>> 241. Posted by 2007年04月06日 23:04
>> ※235
>> 言いたい事は分かる。
>> 分るが元々「反則」で笑いをとってたわけだから
>> 騒ぎになったら謝るしかない。
>> 同人だって版元に文句言われたら謝罪するしかないだろ？

　一理あるけれど、TBSは謝ってる（問題を認めてる）わけで、そこをそれ以上叩く必要があるとは思えないし、そもそも、これを「反則」と言っていいのかどうかも怪しいところ。

>> 245. Posted by 　 2007年04月06日 23:05
>> 米235
>>
>> ヒント：日頃の行い

　これはしょうがないところがあります。以前にもこういうのもあったし。

>> 249. Posted by 　 2007年04月06日 23:07
>> 普段から公正な番組ばかり放送して、サンジャポのみ
>> ふざけた演出でコレやってたなら、別に叩かれないと思うんだ。

　つまり、いまはTBS叩きモードに入ってるということですね。

>> 257. Posted by 　 2007年04月06日 23:15
>> *235
>> そうゆうネタが元々好きじゃない奴もいるし
>> 毎回じゃなくて1回しか見ない人のが多い可能性がある以上、
>> ネタにマジレスとかの言い返せない人のお約束最後の手段的抵抗は余計叩かれ苦しくなる。
>> というか前記事で苦しかった。
>> 様々な意見があるのに、おまえらみんなとか人括りにまとめるから無駄に余計反感を持つ者も増える。
>>
>> もしサンジャポが好きなら、下手糞な擁護コメは逆効果だからやめてほしい。

　１行目はもはや好き嫌いの問題。２行目はそれに関して（初めて見る人に誤解を与えた可能性）TBSが問題を認めたわけで、それ以上叩く必要が感じられません。

　＊＊＊

に対するレス

>> 537. Posted by 　 2007年04月07日 11:27
>> >>535
>> 他にもっと酷いことをしている奴がいるからといって、
>> 行為が正当化されるわけではない。
>> だいたいそんなこと言い出したら、「もっと酷いこと」を
>> 日常的に行なっているマスコミが、いったいどのツラさげて
>> 偉そうに不二家叩きをやっているんだ？

　明らかな論点のすりかえですが、これに関しては535と思しき人が、「他と比較して正当化してるわけではない。明らかにネタとわかるからＯＫだと言っている。」と返答しています。

　＊＊＊

>> 540. Posted by 　 2007年04月07日 11:30
>> 560. Posted by shingyo 2007年04月07日 12:50
>> *235さんが全てだと思うんだけど。
>> ＴＢＳの体質がどうってのとは全く別問題で、この件は演出の範囲内でしょう。
>> またこいつかよ！みたいに田中が突っ込んでハハハ、で笑ってすむような演出に対してのこの突っ込みは、とても無粋に思える。
>> これに文句を言うって事は、テリー伊藤に「お前んとこのサンジャポは、八百長ばっかりやってんな！」って言うのと同じって事でしょう？
>>
>> 「え？今までのサンジャポの内容をどう思ってたの？」
>> きょとーんとされると思うんだけど。
>> 情報の正確性とか即時性とか、あの番組に求められてたか？

に対するレス

>> 561. Posted by 　 2007年04月07日 12:54
>> まぁ情報弱者は本気にするわけだが

　それをTBSは反省したわけですね。

>> 562. Posted by 2007年04月07日 12:56
>> ＞バラエティー番組なので
>> それが分かってない一部が居るんだから最悪だろｗ
>>
>> バラエティーならバラエティーらしくやってればいいのに、報道っぽくして勘違いを狙うのは恣意的過ぎるだろ…。
>> ＴＢＳは番組中はテロップで
>> 「これはニュースです(演出なし)」
>> 「こればバラエティー(演出あり)」
>> ってずっと表示すればいいと思うよ。

>> 563. Posted by 　 2007年04月07日 12:56
>> 米560
>> >>43が全てだと思うんだけど。
>>
>> 43 名前：名無しさん＠七周年[] 投稿日：2007/04/06(金) 19:12:58 ID:c8KKsLBS0
>> ＞バラエティー番組なので
>>
>> 普段は報道番組としてエラそうな意見を垂れて
>> 都合が悪くなるとバラエティーとして言い逃れ。

　一理あるけど、僕は番組を見ていないからバラエティー色が強いかどうかは分からないです。それにこれは見た人により印象が違ってくるでしょう。誤解を防ぐためプロレスの放映中に「シナリオがあります」と明記するのは野暮なわけで、どこまで視聴者に配慮しなければならないのかは答えの出ないところだと思います。

　＊＊＊

　基本的に「あれはネタだから」→「ネタだと分からない人がいるのが問題」の繰り返しです。TBSは「ネタだと分からない人がいるようだからもうしません」といったわけで、これをこれ以上叩いてどうするんですか？

　さて、では次のステップに進みましょう。

>> 468. Posted by 2007年04月07日 07:35
>> これから読む奴へ。
>>
>> 「バラエティだからこれくらいＯＫ」「演出
>> だろ」で許されることではない。
>>
>> 問題なのは、「バラエティを隠れ蓑にして思想
>> の押しつけと世論操作」をしていることだろ。
>>
>> もっともらしい反対意見を書いて論点がずれ
>> るように誘導しているとすら思う。
>>
>>
>> 「他の局でもやっているだろ」もおかしい。
>>
>> 他の局でもあるが、ここまではひどくない。
>> これから他の局でも同様のことをやったら、
>> 同じようにたたかれるんだから安心しろ。
>>
>>
>> どうも、工作員が定期的に書き込みしてる
>> ような感じだ。
>> 嫌悪感を感じる。
>>
>>
>> ※イメージです。

>> 471. Posted by 2007年04月07日 07:43
>> この米欄もTBSに雇われているのがいるんだろうな
>> *４６８が言うように定期的に書き込みしている
>> ＞愛国者　たくさん釣れてよかったね
>>
>> あ、俺も釣られてしまった

「論点がずれるように誘導している」というけれど、論点をずらしているのはこの人です。論点をずらし、問題を大きくして叩こうとしています。この人の言いたいことは、番組側が街角インタビューと称して任意の人物のコメントを取り、世論誘導しているということなんでしょうが、常識的に考えてありえません。街角インタビューなど、そもそも多数のインタビューの中から都合の良い意見だけを抜き取るものです。当たり前です。僕だってそうします。この何度も出てくる人は、普通の人は言わないような突飛なことばかりを言うわけではなく、誰でも言いそうな極平凡な意見を言っているわけですから、こんなコメントを取るためにわざわざ彼を毎回出す必要はないのです。おそらく、見た目がオタクっぽくて面白いから呼んだ、それ以上の理由はないでしょう。

　そして、おなじみの工作員宣言です。

565. Posted by 2007年04月07日 13:00
前回に比べ今回は工作員が少ないな

570. Posted by 　 2007年04月07日 13:20
ここまで追い詰められといてまだ工作員とかアホな事してんのか

　少数派意見は基本的に工作員扱いです。いつものことですが。本気で言っちゃいないんだろうけど、そろそろこの工作員呼ばわりは終わりにした方がいいと思います。今回の問題と同じで、本気にする人がいるだろうから。

　＊＊＊

　今回のをまとめるとこうなるのではないでしょうか。

１、TBSがネタをやる。
２、ネタであることが分からない人が叩く。
３、「あれはネタだ」と擁護すると工作員認定。

　叩くようなことではないことを叩き、「叩くようなことではない」と擁護すると工作員認定です。理不尽ですね。いまは「TBS叩きブーム」なので、叩くようなことでなくとも叩くのです。これは丸きり不二家の問題と同じで、「不二家叩きブーム」のときは、TBSは捏造しても叩きました。同じことをしているわけです。しかし、相手が下衆だからといって、こちらまで下衆になる必要はないのです。

　では、ここでさらにVIPブログ問題と比べてみましょう。VIPブログ問題は色々な側面があったのですが、ニャー速叩きブームの時に見られたのが強制クッキーの問題です。これはニャー速さんが強制アフィリエイトを仕込んでたという、本当ならば明らかな不正なんですが、これは誤解であったことが割と早い時期に判明しています。しかし、これは終盤まで槍玉に挙げられ続けました。誤解だと分かってるのに、ずっと叩き続けていたのです。「あれは誤解だよ」という少数派の意見は無視されました。当時は、「誤解であっても、叩くための武器を捨てることはない（撤回する必要はない）」という意見すらあった程です。

　結局、マスコミも２ちゃんも同じで、叩きたい時はとにかく叩くのです。マスコミより２ちゃんの方がマシとか、そんなことはありえないのです。当たり前ですね、マスコミも２ちゃんも同じ人間がやってるんですから。

　このように叩きブームの中にあっては、少数派の意見は基本的に意味がありません。多数派はそれを無視して攻撃を続ければ良いからです。なお、仮にですが、「インタビューに毎回登場してた人」の運営しているブログなどが見つかった場合、そのブログは確実に炎上することでしょう。そして、人々は「しゃべる内容もあらかじめ決められていたのか」と問い質すでしょうし、それに対して、「そんなことはなかった」といえば「ウソをつくな」と叩くだろうし、黙秘していれば「喋らないのは悪いことをしているからだ」と叩くでしょう。彼に知り合いが多ければ身元がバレるでしょうし、秋葉原に行くのも危なくなるでしょう。サンデージャポンの「ちょっとしたネタ」を、大勢が必要以上に叩くことで彼にはそれだけの危険が生まれるのです。「２ちゃんで叩かれる個人は自業自得」とかいう人がいますが、そんなわけがないのです。