各サイトにて「これこれは面白いけど、これこれはダメ」などのように部分的評価を受けている感が大きい新連載「メゾン・ド・ペンギン」。かくいう僕の感想でもそのような書き方をしたわけですが……。
しかし、ギャグ漫画というものは100人が読んで100人が面白いと思うようなものではありません(ギャグマンガ日和を面白いと思わない人がいることで僕はこのことに気付きました)。であれば、「メゾン・ド・ペンギン」のように、「これこれは面白いけど、これこれはダメ」という漫画は、むしろギャグ漫画としては正常なあり方なのかもしれません。というわけで、ジャンプ感想サイトの中から、ペンギンに感想を述べてるものを幾つかピックアップし、その傾向を分析してみました。
比較サイトは、当サイト(男爵)、Dステップ。さん(Dス)、冒険の書さん(冒険)、SnowSwallowさん(SS)、有無さん(有無)、XYZさん(XY)、ゆめのまちみさえランドさん(ゆめ)、昇月堂(銀)さん(昇月)、真珠の趣味部屋さん(真珠)、蒼い髪と黒いノートと黄色いドロボウさん(蒼い)、靴のムカデ屋さん(靴)、じゃんくがーでんさん(じゃ)です。
兄 弟 | バ カ 彦 | ツ キ ミ | 江 口 | こ う じ | バ カ ッ | ゲ イ | 文 字 郎 | 部 長 | ゲ ン キ | ツ ン | |
男爵 | △ | ○ | × | × | △ | × | × | △ | × | × | ○ |
Dス | △ | △ | ○ | ○ | × | ○ | △ | × | △ | × | ○ |
冒険 | - | × | - | - | × | - | - | - | - | - | ○ |
SS | ○? | △? | ○? | ○ | × | ○ | ○ | ×? | × | △? | ○ |
有無 | - | ○ | × | ○ | - | △? | × | × | × | × | ○ |
XY | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | △? | ○ | - | - | ○ |
ゆめ | ×? | ○ | ×? | ○ | ○? | ○ | × | × | × | × | ○ |
昇月 | - | - | - | - | - | ○ | - | ○ | - | - | - |
真珠 | ○ | - | ○ | - | - | - | - | ○ | - | - | ○ |
蒼い | ○ | - | ○ | ○ | × | × | × | - | - | - | ○ |
靴 | × | × | × | ○ | × | × | × | ○ | × | × | × |
じゃ | ○ | ×? | - | ○ | - | - | - | ○ | - | - | ○ |
○は面白かったもの、△は普通のもの、×はつまらなかなったもの、-は言及してないものです。微妙なコメントは僕が勝手に分類してます。(言及してないものは、「面白くはない」と同義と捉えてもいい気がします。実質的には△か×)
こうしてみると、やはり読者によって「面白い/面白くない」は分かれるようです。これは言い換えれば、大石先生が今後どんなに努力していっても、必ず「つまらない」と思うシリーズは残り続ける、ということかもしれません。この点は僕たち読者がちょっと覚悟すべきことなのかもしれないですね。
しかし、一方でツンエロ委員長のように、読者の多くの割合から評価を受けているシリーズもあるので、「全てのシリーズが面白い」は無理でも、「面白いシリーズを《若干》増やす」くらいはできるかもしれません。なぜ「若干」かと言うと、例えば、ツンエロのような多くの読者から評価を受けるシリーズを大石先生が1つ作るとして、それを作るのがまず難しい。次に、うまくそのシリーズが多くの読者に受け入れられても、100%の読者に受け入れられるわけではないからです。この二重苦により、ペンギンの面白いシリーズ割合を増やすことは難しいと考えた方がいいかもしれません。
(結論)
この漫画に関しては、笑えるシリーズが2~3もあれば十分と考えた方が良いのかもしれません。あなたが笑えなかったシリーズも、他の誰かは笑っているのです。ジャンプの中で本当に面白くて大好きなマンガはそう多くないのと同じことですね。