【7/5】バナナフィッシュ読んだ(3巻まで)

   

朝:トマトソースと野菜のスパゲティ
昼:プラム、コンビニに売ってるウインナーのでかいやつ
夜:キムチ鍋

・今日は午後からを執筆に費やすことができたぞ! ……といっても、とりあえずは以前に書いていたテキストを読み直して、修正するところからだったが。あと、次に書く内容の構成まではしておいた。

・こうして中途半端なところで終わっておくことにより、次回、作業に取っ掛かりやすくなるのだ。たぶん。

・他にも諸々の細かな作業をした。

・夜は『バナナフィッシュ』を3巻まで読んでみた。LINEマンガで3巻まで無料だったので(アニメ化記念だろう)。ちょうど、マンガ新連載研究会の方でも「少女漫画読書班①(BANANA FISH編)」が立ち上がったので、ついに読んでみようという気になったのだ。


(↑Kindleはふつうに有料だ)

・しかしこれはすごいな。3巻まで読んだ限り、まるで少女漫画という気がしない。キャラクターも異様に多く、関係性も分かりやすいとは言えず、いわゆる少女漫画要素は皆無であり、当時の少女たちが何を思ってこれを読んでいたのか、なかなか不思議である。読者人気という意味では、かなり高頻度で出てくるホモセックス要素(作劇上重要な要素である)がキーだとは思うのだが、例えば、この作品にホモセックス要素がなかった場合、これほどの人気を後世まで博し続けることができたのだろうか?

・これは決して本作の作劇に難を示しているわけではなく、いわゆる「想定される少女漫画の読者層」とはあまりに掛け離れた内容であり、作劇の複雑さも相まって、取っつきづらく、本作はどちらかと言えば「上級者ウケする漫画」の部類だと思うのだ。つまり、マス受けするような作品とは考えにくい。ゆえに「ホモセックス」という肉感的でエモーショナルな要素こそが、本作がマス受けする上でのキーポイントではないかと考えるのである。

・が、しかし、掲載当時の少女漫画界の状況が分からないので、これも推測に過ぎないのであるが。ひょっとしたら当時のフラワー紙上はこういったAKIRA的なハードボイルドな作品が幅を利かせており、主要読者層もこういった作品に目がなかったのかもしれない。

・まあ、仮に「ホモセックス」が重要であるとしたら、こういうのは一つのテクニックにできるとも考えている。「しっかり味わったら面白い」「きちんと読み込んだら面白い」みたいな作品は、ビジネス的な成功を考えるなら、「分かりやすくグッと来る」要素も備えておいた方が良いのではないかと思うのだ。「しっかり味わう」「きちんと読み込む」ことをしてもらうためには、まず分かりやすい要素で読者の首根っこをグッと掴む必要があるのではないか。

 うどんちゃんの『君に愛されて痛かった』も(近く私のレビュー動画がアップされると思うが)、ダークでコアなテーマ性とは別腹で、表面的なエロ描写がなんのかんので重要なのだと思う。「この作品で見るべきところはそこじゃねえよ」と言われようと、そういう点がなんのかんので大事なのではないか。

・あと、「私がバナナフィッシュを読んだ」という事実を購買行動モデル的に考えてみよう。

1、タイトルは以前から知っていた(→特に読みたいとは思っていない)
2、マンガ新連載研究会でたまにタイトル名が上がった(→「へー」くらいの関心。しかし、数多ある古典少女漫画の中では特に記憶に残った)
3、マンガ新連載研究会で「少女漫画読書班(バナナ・フィッシュ編)」が立ち上がる(→「サロンオーナーとして読んだ方がいいのでは?」という義務感を感じる)
4、一昨日、東西さんやたくじ先生から「架神先生好きそう」とバナナフィッシュを勧められる(→だいぶ読んでみたい気持ちになるが、購入までは至らない)
5、LINEマンガの通知で3巻まで無料を知る(→「タダだし、とりあえず読むか」)

 まとめると「既存の認知」「身近な話題に登場」「仕事上の必要性」「友人たちからの推薦」「通知」「無料」、ここまでが揃ってようやく無料分の3巻までを読んだということだ。私に買い物をさせるのはとっても難しいな……。

・「既存の認知」だけでは全く購買に繋がらない。なるほど、ツイッターでバズっても漫画が売れないわけだ。しかし、「既存の認知」があったからこそ、「古典の名作とかも読んどかなきゃなぁ」という気持ちが芽生えたのも事実である。

・私に時間的余裕がたっぷりあれば、おそらく3の「仕事上の必要性」が生じた段階で既に読んでいたと思うが、そこまでの余裕はなかった……。

・それでも以前の私なら4の段階で読んでいたと思うが、今は様々なコンテンツがわれわれの可処分時間を奪い合っている時代なので、「友人たちからの推薦」でも、まだ一歩を踏み出せない。私は本当はダンゲロス勢がワイワイやってる『メギド72』もやりたいんだ……。『FGO』だってやりたいんだ……。

・というわけで、どうやって人に商品を買わせるかとなると、まずは「なんか知らんが名前は聞いたことある」という状況を作り、その上で口コミが広がるようにして、さらに期間限定で無料や割引などを実施する感じだろうか。いやはや言うは易く行うは難しだな……! 「なんか知らんが名前は聞いたことある」って、それ、「ブランディングに成功している」という状態なので、むしろこれこそが一番難しい気がするしな!

・ともあれ、ある程度口コミとかが広がってきたタイミングで期間限定割引をするのはアリなんじゃなかろうか。

・う~~~む、大して実のない胡乱なことをダラダラ書いてしまった。

・可処分時間の奪い合いという意味で言えば、「何かのコンテンツに強くハマって、それに対する情報発信を続けている(続けていける)」というのは、現代においては一つの武器ではないかと思うのだが、長くなりそうなので、これはまたの機会にしよう。

 *

 やったー! 表紙だよ、ワーイ!! しかし、「ち○こvs.お○○こ」って、読者がなんか勘違いしそうだな! 後半の方! そう勘違いされるとただのエロマンガになってしまうぜ。「おし○こ」とかにした方が良かったんじゃないかと思うけど、しかし、そういう勘違いをさせることこそが編集部の狙いなのかもしれない。「おし○こ」だともう完全に分かっちゃって、「おま○こかな? おし○こかな??」と読者に悩ませることができないという編集判断なのかもしれないが、そんなことに悩んでくれる読者がいるのだろうか。

・ちょうど先日『水曜日のダウンタウン』でも、「隠して引っ張れば番組は成立する説」をやっていたし、意外とみんなこの表紙に興味を惹かれてくれる……のかも……しれ、ない……。

・ダンゲロスといえば、毎週金曜恒例のダンゲロス・ボードゲーム会(in東中野)が、この日記を書いている今日ありますので、お近くの方や、遠くであっても興味津々な方などは遊びに来てくださいね~。今作ってる新作のテストプレイもお願いしたいです(システム的には概ね完成形に近付いています)。

・あとですね……

 ↑今度、女子卓も立つんですよ。初心者も歓迎らしいのでお気軽にどうぞ!

・Web上で展開されているSSバトル形式のダンゲロスも、最新キャンペーンが進行中。

 私は運営としてもプレイヤーとしても関わっていないが(時間ができればプレイヤー参加したい気持ちはある)、いまは予選選考中で、その後はたぶん読者の自由投票で勝敗が決まるいつものシステムになると思うから、こういう創作ゲームに興味ある人はとりあえず参加者のキャラ詳細やプロローグSSを読んでみたりしような。

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<今後の活動予定>

【7/7】クリコー
【7/10】講談社漫画賞&ダンゲロス1969第五話見どころ配信
【7/14】妻方の実家で花火大会
【7/19】はじめてのダンゲロス(@高田馬場 GOTTA2CAFE)
【7/21】オバケン
【7/25~30】カナダ
【7/28】サイン会(@カナダ)
【7/29】マンガ新連載研究会定例会

※毎週金曜夜:ダンゲロス・ボードゲーム会(in東中野ディアシュピール)

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